迷惑メール関連の摘発も相次いでいる。5月、懸賞金に当選したという詐欺メールを送っていた2名、震災に便乗して出会い系サイトへ誘導するメールを送っていた3名、現金を贈与するという詐欺メールを送っていた会社社長が逮捕されている。
■当選金詐欺メール送り手数料請求~詐欺容疑で東京都と埼玉県の男を逮捕
「懸賞金当選おめでとうございます」などという偽の当選通知メールを送りつけ、手数料などの名目で現金をだまし取ったとして、埼玉県警が東京都杉並区の男(31歳)=詐欺罪で公判中=と、埼玉県深谷市の男(29歳)=同=を詐欺の疑いで逮捕したことがわかった。1日付の読売新聞と産経新聞が報じた。報道によると、2人は2009年10月20日頃から12月8日までの間、長崎市の男性(当時64歳)に対し、「懸賞金が当った。当選金を受け取るにはポイントを購入して会員になる必要がある」などとする偽メールを送り、ポイント代、手数料などの名目で、21回にわたって約300万円を口座に振り込ませてだまし取った疑い。2人はアルバイト先の出会い系サイト運営会社からメールアドレスを入手していたとみられ、被害総額は1400万円に上る見込み。
■震災被害者装う出会い系スパム~特定商取引法違反で「スリーウェル」摘発
警視庁は5月25日、震災被害者を装い、出会い系サイトへ誘導するメールを未承諾の人に送信していたとして、特定商取引法違反(未承諾者への広告メール禁止)の疑いで、出会い系サイト運営会社「スリーウェル」の社長(45歳)、従業員(42歳)、アルバイト従業員(36歳)の3名を逮捕した。調べによると、3名は3月16日、「娘を助けてください!地震は大丈夫でしたか」などという件名で、出会い系サイトへのリンクが貼られた広告メールを横浜市の男性(39歳)に無断で送った疑い。当該メールは約3000件送信されたとみられている。
・検挙年月日平成23年5月25日 震災被害を装って出会い系サイトへ誘導する未承諾メールを送信した被疑者らを逮捕(警視庁)
http://www.keishicho.metro.tokyo.jp/jiken/kenkyo/jiken.htm
■現金を贈与するので手数料を~詐欺容疑で八尾市のサイト運営会社社長を逮捕
「現金を贈与する」と嘘のメールを送りつけ、手数料などの名目で現金をだまし取ったとして、大阪府警曽根崎署が大阪府八尾市のサイト運営会社社長(28歳)=詐欺罪で公判中=を詐欺の疑いで逮捕したことがわかった。5月25日付で共同通信、読売新聞、産経新聞が報じた。報道によると、被告は1月から2月にかけ、埼玉県の女性(40歳代)に「男性が5500万円を贈与する」などとうそのメールを送り、手数料の名目で12回にわたり、計200万円を口座に振り込ませてだまし取った疑い。被告は、以前に勤務していた出会い系サイトの登録者ら約5000人にメールを送り、約150名から約7500万円をだまし取ったとみられている。
(2011/06/16 ネットセキュリティニュース)