クリスマスや年末の休暇にサイバー犯罪がより活発になることから、セキュリティベンダーのマカフィーは、この時期にインターネットユーザーが注意すべき「12のオンライン詐欺」についてまとめた。米国の状況に基づいたリリースだが、国内のネットユーザーにも参考になる情報を紹介しよう。
挙げられている12の問題のうち、2つがモバイル端末に関するものだ。1つは「モバイルマルウェア」(マルウェア:悪質なソフトウェア)で、特に、Android端末をターゲットにしたマルウェアが増加していると指摘している。スマートフォンでスキャンすると商品情報を得ることができる「QRコード」をターゲットにした新しいマルウェアも見つかっているので、注意されたい。
もう1つは「悪質なモバイルアプリケーション」。モバイルアプリの中には、情報を盗み出したり、高額な料金がかかるテキストメッセージを送信したりするものもある。同社は、スマートフォンのアプリケーションは iTunes、Androidマーケットなど公式のストアからのみダウンロードし、ダウンロードする前にユーザーレビューや規約を確認するようにと呼びかけている。
「危険な場合もある」とされているのは、Twitter、Facebook、SNSなどのソーシャルメディアで休暇に関する投稿をすること。不在になる期間が知られてしまうと、泥棒に入られるかもしれない。リリースではこの問題を「『不在』詐欺」と表現している。不在時に、休暇中であることがわかるような写真やコメントを投稿するのも避けたほうがいいだろう。
「偽ウイルス対策ソフトウェア」も挙げられている。パソコンが危険にさらされている、あるいはすでにウイルスに感染していると思わせ、偽のウイルス対策ソフトをダウンロードするよう促し、購入させるという悪質な行為のことだ。これは今日、最も一般的で危険な脅威の1つで、推計で1日に100万人が被害にあっていると同社は指摘している。
このほかに挙げられている「オンライン詐欺」は以下の通り。
・偽のFacebookプロモーションおよびコンテスト
・クリスマス・年末シーズン用のスクリーンセーバー
・Macを狙うマルウェア
・フィッシング詐欺
・オンラインクーポン詐欺
・ミステリーショッパー詐欺
・ホテルの「誤精算」に関するマルウェアメール
・「人気の高い」ギフト詐欺
(2011/12/20 ネットセキュリティニュース)
【関連URL】
・マカフィー、クリスマスを迎えるにあたり「12のオンライン詐欺」を発表
http://www.mcafee.com/japan/about/prelease/pr_11b.asp?pr=11/12/15-1