インターネットの掲示板やSNSで「コンサートチケットあります」などという情報を見つけ、代金を振り込んだら連絡がとれなくなった――このような被害が後を絶たないとして、国民生活センターが注意を呼びかけている。
同センターは14日に発行したメールマガジン「子どもサポート情報 第46号」の中で、こうした事例を2つ紹介している。1つ目の事例は、16歳の女性が携帯電話でコミュニティサイトを利用し、個人からコンサートチケットを買うことになったが、代金を振り込んだのにチケットが届かなかったというもの。コンサート開催日まで何度も相手に電話したがつながらなかったという。
2つ目の事例の被害者は、17歳の女性。ファンが集まるサイトで「コンサートチケット売ります」という書き込みを見つけ、代金を相手口座へ振り込んだ。チケットが届かないのでメールで問い合わせると「普通郵便で送った。その後の責任はない」と返信があり、以後メールしても相手にされなかった。
国民生活センターでは、ネット上の見知らぬ相手との個人間の取引には大きなリスクが伴うとし、特に代金先払いの場合は、「これをしておけば100%安全」という対策はないと指摘する。取引を行うかどうかは慎重に検討する必要がある。少なくとも、相手のメールアドレスや携帯電話番号だけでなく、住所や固定電話番号も確認するなど身元を確かめておくようアドバイスしている。
同センターは、代金を支払ったのにチケットが届かない、返金を求めても応じないなど、お金をだまし取ることが目的であると疑われた場合は、最寄りの警察署に相談するようすすめている。
警視庁でも同様の事例について資料を公開している(URL下記)。被害の防止策や、被害にあったと思われるときの対処方法も紹介されているので、参考にしていただきたい。
(2011/12/19 ネットセキュリティニュース)
【関連URL】
・ネット上のチケット詐欺!?相手と連絡がとれない!!(国民生活センター)
http://www.kokusen.go.jp/mimamori/kmj_mailmag/kmj-support46.html
・情報セキュリティ広場~インターネット利用詐欺(警視庁)
http://www.keishicho.metro.tokyo.jp/haiteku/haiteku/haiteku32.htm