グーグルは24日、同社のWebブラウザ「Google Chrome」の最新安定版「16.0.912.77」を公開した。対象となるのは、Windows、Mac、Linux、およびInternet Explorer用のプラグイン「Chrome Frame」で、最新版への更新は自動的に行われる。
最新版では、解放したメモリーを再利用してしまう問題2件と、ヒープメモリーでバッファオーバーフローが起きる問題、未初期化の値を使用してしまう問題の計4件の脆弱性が修正された。悪用されると異常終了やコード実行のおそれがあり、危険度は4段階の上から2番目「高」と評価されている。
リリースでは、このほかに前回の安定版「16.0.912.75」で修正したが、リリースノートへの記載から漏れていた脆弱性1件について述べている。この脆弱性は、危険なサイトをブロックするセーフブラウジング機能のナビゲーションが、解放済みのメモリーを再利用してしまうという問題で、深刻度の評価は「最高」となっている。
(2012/01/25 ネットセキュリティニュース)
【関連URL】
・Stable Channel Update[英文](Google Chrome Releases)
http://googlechromereleases.blogspot.com/2012/01/stable-channel-update_23.html