東京都は1月24日、2011年12月に実施したインターネット取引トラブル110番の結果を公表した。アダルトサイト、インターネット通販、出会い系サイト、オンラインゲームなどをめぐる相談が、2日間で222件寄せられた。
都消費生活センターと都内21区22市1町で電話や来所による相談を受け付けたところ、同センターには83件、区市町には139件の相談があった。
都で受け付けた相談83件について見ると、男性からの相談が50件(60%)で、女性からの相談は33件(40%)。相談者の平均年齢は42.7歳で、男性では40歳代が最も多く、女性は30歳代が多かった。60歳代(9件)、70歳代(1件)の人からの相談もあった。
そのうち最も多かったのはアダルトサイトに関する相談(27件)で、男性からの相談が19件、女性からの相談が8件。20歳代の男性からは、パソコンでアダルトサイトの無料コーナーの画像をクリックし、数回操作したところ、8万円の請求画面がデスクトップに表示されて消せないという相談があった。
次に多かったのがインターネット通販に関する相談(17件)。30歳代の男性からは、ネット通販で浄水器を購入したところ、写真と形状が異なりそのままでは使えない商品が届いたが、事業者が返品に応じないという相談があった。
次いで多いのが出会い系サイトに関する相談(9件)で、そのうち8件が女性からの相談だった。30歳代の女性からは、ポイント制の有料サイトで芸能人のマネージャーと称する人とやり取りを続け、これまでに120万円をサイトの口座に振り込んだ。返金してもらえないかとの相談があった。
オンラインゲームに関する相談は5件あった。40歳代の男性からは、高校生の息子が親の携帯電話でオンラインゲームをし、クレジットカードでアイテムを購入していたが、支払わなければならないかという相談があった。
都生活文化局では消費者に対し、ネット通販では事前に返品条件などを確認すること、オンラインゲームでは無料ゲームでもアイテム購入に料金がかかることがあるので、特に未成年者に利用させるときには注意が必要であることなどをアドバイスしている。また、アダルトサイトでいきなり請求画面が出たときは、事業者に連絡したりお金を払ったりしないようにとし、情報処理推進機構(IPA)のホームページに掲載されている資料を紹介している。
(2012/02/14 ネットセキュリティニュース)
【関連URL】
・特別相談「インターネット取引トラブル110番」の実施結果について(東京都)
http://www.metro.tokyo.jp/INET/OSHIRASE/2012/01/20m1o200.htm
・【注意喚起】ワンクリック請求に関する相談急増!パソコン利用者にとっての対策は、まずは手口を知ることから!(IPA)
http://www.ipa.go.jp/security/topics/alert20080909.html