不正アクセスによるサイト改ざんや情報漏えいが相次いでいる。5日には旅行業界向けニュースサイトが、7日には出産・育児の情報サイトが不正アクセスを受け、Webを閲覧した人や、個人情報が漏えいした会員に向けて注意を呼び掛けている。
■旅行業界ニュースサイト:閲覧者にウイルス感染のおそれ
旅行業界向けオンラインメディア「トラベルビジョン」を運営するトラベルビジョン(東京都千代田区)は6日、同社サイトが外部から不正アクセスを受け、5日正午頃から翌6日午前9時30分頃までの間、改ざんが行われていたことを明らかにした。判明直後からWebサイトを全面閉鎖して対応を進め、6日午後8時にすべての修正を完了、現在は安全に閲覧可能となってる。
不正アクセスによって行われた改ざんは、Webを閲覧したパソコンを、第三者のWebサイトに接続しようとするもので、有害なウイルス等をパソコンに送り込もうとしていた可能性が否定できないという。同社は、当該期間中にWebサイトを閲覧したユーザーは、セキュリティソフトを最新状態にしてスキャンを実行するよう呼びかけている。対策ソフトを持たない人には、オンラインの無料スキャンサービスなどを利用するよう案内している。
・不正アクセスに関するお詫びとお知らせ(トラベルビジョン)
http://www.travelvision.jp/pages/information_20120206.html
■出産・育児情報サイト:個人情報漏えい17万1518件
出産・育児情報サイト「ベビカム」を運営するデジタルブティック(東京都中央区)は9日、同社サイトが3日から8日まで断続的に外部から不正アクセスを受け、会員の登録情報の一部が流出したことを明らかにした。事態が判明したのは7日午後7時で、同社は直ちに会員のログインを停止し、8日から専門機関の協力を得て原因究明に着手。対策の完全な完了は10日を目標に進めているという。
漏えいしたのは、8日以前の会員登録者全員にあたる17万1518件で、情報内容はメールアドレス、ログインパスワード、生年月日。それ以外の個人情報は漏えいしていないとしている。同社はサイトに「FAQ」ページを設けるなどして、会員の不安や質問に応えている。
・不正アクセスによる会員情報漏えいに対するお詫びとご報告(デジタルブティック)
http://blog.babycome.ne.jp/news.php
(2012/02/10 ネットセキュリティニュース)