アドビシステムズは5日、2件の脆弱性を修正したFlash Playerの最新版を公開した。修正されたのは、コード実行のおそれのあるメモリー破壊の問題と、情報漏えいのおそれのある整数エラーの問題。脆弱性を悪用するコードは出回っていないが、危険度の高い脆弱性が含まれており、同社は早めにアップデートするよう勧めている。
対象となるのは、Windows/Mac/Linux/用のデスクトップ版と、Android版のFlsah Player 11だ。アップデート後は、Windows/Linux用は「11.1.102.63」、Mac用は「11.1.102.64」、Android 2/3用は「11.1.111.7」、Android 4用は「11.1.115.7」に更新される。
システムにインストールされているFlash Playerのバージョンは、下記のバージョン確認ページにアクセスするか、コントロールパネルの「Flash Player」(Android版は「アプリケーションの管理」の「Adobe Flash Player」)で確認できる。複数のブラウザーを利用している場合は、ブラウザーごとに確認と更新を行っていただきたい。
最新版は、WindowsやMacなどのデスクトップ版が同社サイトで、Android版がAndroidマーケットで配布されている。
なお、Flash Player 11にアップグレードできないユーザーは、これら脆弱性を修正したFlash Player 10の最新版「Flash Player 10.3.183.16(Mac用10.3.183.17同梱)」が、同社のアーカイブ版Flash Playerの提供ページからダウンロードできる。
(2012/03/06 ネットセキュリティニュース)
【関連URL:アドビシステムズ】
・APSB12-05:Security update available for Adobe Flash Player[英文]
http://www.adobe.com/support/security/bulletins/apsb12-05.html
・Flash Playerのバージョン確認
http://www.adobe.com/jp/software/flash/about/
・Flash Playerのダウンロード
http://get.adobe.com/jp/flashplayer/
・アーカイブ版 Flash Playerの提供について
http://kb2.adobe.com/jp/cps/228/228683.html
・Archived Flash Player versions[英文]
http://kb2.adobe.com/cps/142/tn_14266.html