アップルは15日、OS X 10.5 Leopard用の「Leopard セキュリティアップデート 2012-003」を公開した。また同日、Leopardからウイルス「Flashback」を除去するツール「Flashback Removal セキュリティアップデート」も公開した。
「Leopard セキュリティアップデート 2012-003」を適用すると、「10.1.102.64」以前のバージョンのFlash Playerが無効化され、アドビのサイトから最新のFlash Playerをダウンロード、インストールするよう促す画面が表示される。Mac OS X 10.5(PowerPCを除く)で利用できる最新のFlash Playerは、バージョン10.3。
なお、PowerPC版Mac OS X 10.5で利用できるFlash Playerは「10.1.102.64」まで。今回のアップデートでは「10.1.102.64」も削除されるため、PowerPC版Mac OS X 10.5では以後、Flash Playerを利用できなくなる。
今回の措置に関し、現在、Flash Player 10.2や、「10.1.102.64」よりも後のFlash Player 10.1を利用しているLeopardでは、削除も最新版への誘導も行われないことに注意が必要だ。また、古いFlash Playerの削除と最新版への誘導という措置は、9日に公開されたSafari 5.1.7(対象:OS X Lion/OS X 10.6)にも含まれていたが、こちらも削除対象となっているのは「10.1.102.64」以前。OS X Lion/OS X 10.6のFlash Player推奨バージョンは11なので、「10.1.102.64」より後の10.1や、10.2、10.3のユーザーは取り残されてしまう形となっている。
Macを使っている方はこの機会に、「Flash Playerのバージョン確認」ページで現在利用しているFlash Playerのバージョンを確認し、最新版をダウンロード、インストールするようおすすめする。
「Flashback Removal セキュリティアップデート」には、LeopardからウイルスFlashbackを除去するツールが含まれている。また、このアップデートを適用すると、SafariのJavaプラグインが無効化される。
(2012/05/16 ネットセキュリティニュース)
【関連URL:アップル】
・About the security content of Leopard Security Update 2012-003[英文]
http://support.apple.com/kb/HT5283?viewlocale=ja_JP&locale=ja_JP
・Leopard セキュリティアップデート 2012-003
http://support.apple.com/kb/DL1533?viewlocale=ja_JP&locale=ja_JP
・Flashback Removal セキュリティアップデート
http://support.apple.com/kb/DL1534?viewlocale=ja_JP&locale=ja_JP
【関連URL】
・Flash Playerのバージョン確認(アドビ)
http://www.adobe.com/jp/software/flash/about/