アドビシステムズは9日、深刻な脆弱性7件を修正したFlash Playerの最新版を公開した。対象となるのは、Windows、Mac、Linux版の「11.2.202.235」およびそれ以前のバージョン、Android 4.x用の「11.1.115.8」およびそれ以前のバージョン、Android 3.x/2.x用の「11.1.111.9」およびそれ以前のバージョン。
アップデート後は、Windows、Mac版が「11.3.300.257」に、Linux版が「11.2.202.236」に、Android 4.x版は「11.1.115.9」に、Android 3.x/2.x版は「11.1.111.10」に更新される。
最新版では、脆弱性7件に対処した。メモリー破壊やスタックベースのバッファオーバーフローが発生し、コード実行が可能になってしまう問題や、セキュリティ迂回により情報漏えいが起こる問題が修正されている。
このほか最新版では、Firefox用の保護モードが導入された。Windows Vistaと7でFirefox 4以降を利用している場合、保護モードがデフォルトで有効となっている。また、Mac OS版では、Windows版と同様の自動更新機能が搭載された。
システムにインストールされているFlash Playerのバージョンは、下記のバージョン確認ページにアクセスするか、コントロールパネルの「Flash Player」(Android版は「アプリケーションの管理」の「Adobe Flash Player」)で確認できる。複数のブラウザーを利用している場合は、ブラウザーごとに確認と更新を行っていただきたい。
最新版は、WindowsやMacなどのデスクトップ版が同社サイトで、Android版がGoogle playで配布されている。
(2012/06/11 ネットセキュリティニュース)
【関連URL:アドビシステムズ】
・APSB12-14 - Security updates available for Adobe Flash Player[英文]
http://www.adobe.com/support/security/bulletins/apsb12-14.html
・Flash Player 11.3 delivers additional security capabilities for Mac and Firefox users[英文](Adobe Secure Software Engineering Team Blog)
http://blogs.adobe.com/asset/2012/06/flash-player-11-3-delivers-additional-security-capabilities-for-mac-and-firefox-users.html
・Flash Playerのバージョン確認
http://www.adobe.com/jp/software/flash/about/
・Flash Playerのダウンロード
http://get.adobe.com/jp/flashplayer/