東京都は10日、2011年度中に都および区市町村の消費生活センターに寄せられた相談について概要をまとめ、公開した。インターネット等の利用に関わる相談が最も多く、相談全体の17.1%を占める。また、減少傾向にあった「架空・不当請求」に関する相談が増加し、「アダルト情報サイト」の相談が1万件を超えた。
都のまとめによると、2011年度に寄せられた相談は12万3746件で、前年度より1.6%減少した。最も多かったのはインターネット等の利用に関わる相談で、2万1139件(前年度は1万9697件)にのぼり、相談全体の17.1%を占めた。
身に覚えのない代金の請求や不当に高額な請求などの「架空・不当請求」に関する相談は1万7357件寄せられ、前年度に比べ6.9%の増加となった。「架空・不当請求」の相談件数は、2007年度以降減少傾向にあったが、2011年度は増加に転じている。相談の多くは「アダルト情報サイト」に関するもの(1万975件)で、前年度(9464件)より16.0%増加した。
まとめの中で、架空・不当請求に関する相談事例として、30歳代の男性のケースが挙げられている。男性は、スマートフォンで無料アダルトサイトのサンプル画像を見るためのアプリをダウンロードし、名前を入力して登録。動画の途中で画面がフリーズしたため画面を閉じた。有料と確認できる画面はなかったが、後日、サイト事業者から電話があり、料金を支払うよう請求され、支払うと言ってしまったという。この男性は、金を支払わなければならないのか、また、どうして電話番号を知られてしまったのかと相談を寄せた。
都の消費生活相談窓口では、電話および来所での相談を受け付けている。窓口の所在地と電話番号は下記ページで確認していただきたい。このページでは、他の自治体の消費生活相談窓口も調べることができる。
(2012/07/13 ネットセキュリティニュース)
【関連URL:東京都】
・平成23年度消費生活相談概要
http://www.metro.tokyo.jp/INET/CHOUSA/2012/07/60m7a100.htm
・消費生活相談窓口のご案内
http://www.shouhiseikatu.metro.tokyo.jp/sodan/sodan.html