東京都消費生活総合センターは5日、インターネットの婚活サイトを利用する人が増え、婚活サイトに関する相談が消費生活センターに多く寄せられているとして、情報を公開した。
同センターによると、2011年3月の大震災以降、「結婚願望が高まっている」などの報道が相次いだことなどを背景に、インターネットの婚活サイトを利用する人が増加。安い、気楽、簡単をうたった婚活サイトだが、登録後に投資用マンションの勧誘を受けたり、迷惑メールが増えたりするなど、思いがけないトラブルに見舞われる場合もある。
同センターでは3つの事例を紹介している。40歳代の女性は、婚活サイトで知り合った男性から投資用マンションの購入を勧誘されたが、後日、その男性が既婚者であることが分かった。40歳代男性は、メールアドレス等を登録したところ、出会い系サイトなどからの迷惑メールが増加した。30歳代の女性は、出会った相手男性の素性に疑わしい部分が多く、だまされているのではないかと心配になり、同センターに相談した。
同センターは、ネットでの婚活は、リスクを伴う場合があることを念頭において、十分に注意してほしいとして、以下をアドバイスしている。
・婚活サイトを悪用した商品やサービスの勧誘に注意する。勧誘やビジネスの話などをされたらきっぱりと断り、少しでも不安を感じたら関わりをもつのはやめる。
・安易な登録は要注意。サイトの運営事業者が個人情報を適切に管理していない場合や悪意がある場合は、知らぬ間に個人情報が流出してしまう危険性がある。
同センターは、おかしいと思うことがあれば、すぐに最寄りの消費生活センターに相談してほしいとしている。
(2012/09/10 ネットセキュリティニュース)
【関連URL:東京都消費生活総合センター】
・婚活サイトへの登録は慎重に!~登録後に商品勧誘されたり、迷惑メールが送信されたりといった相談が増えています~
http://www.shouhiseikatu.metro.tokyo.jp/sodan/kinkyu/120905.html