グーグルは6日、Webブラウザ「Google Chrome」の最新安定版「23.0.1271.64」を公開した。対象となるのは、Windows、Mac、Linux、および、Internet Explorer用のプラグイン「Chrome Frame」。最新版への更新は自動的に行われる。
最新版では、危険度が4段階評価で2番目に高い「高」の脆弱性5件、「中」の脆弱性7件、「低」の脆弱性1件が修正された。解放したメモリーの再利用、メモリー破壊といった、任意のコードが実行される可能性がある問題も修正されている。内蔵しているFlash Playerも、同日公開された最新版に更新された。
このほか、Google Chrome以外に存在する、Macのみが影響を受け、危険度が「高」の脆弱性1件にも対応している。
なお最新版では、「Do Not Track」の申請をWebサイトやWebサービスに送信できるオプションが追加された。Do Not Trackは、ネット上での行動履歴を追跡しないよう伝えるための仕組み。ほかにWindows版では、GPUアクセラレーションに対応した動画デコーディングが可能になった。グーグルによると、バッテリー寿命が長持ちする効果があるという。
(2012/11/07 ネットセキュリティニュース)
【関連URL】
・Stable Channel Release and Beta Channel Update[英文](Google Chrome Releases
http://googlechromereleases.blogspot.jp/2012/11/stable-channel-release-and-beta-channel.html
・Chrome 最新安定版で、バッテリー寿命をより長持ちに(Google Japan Blog)
http://googlejapan.blogspot.jp/2012/11/chrome.html