モバイル端末からの情報漏えいが相次いでいることから、セキュリティ会社のマカフィーは公式ブログで、「モバイルから個人情報が漏れないように」改めて注意を呼び掛けた。
同ブログによると、パソコンにファイアウォールやウイルス対策を施し、攻撃から防護しているユーザーは増えたが、携帯電話、スマホ、タブレットなどのモバイル端末については必要な対策を行わず、無防備なままであることが多い。全米サイバーセキュリティ連盟(The National Cyber Security Alliance)が同社と共同で行った調査では、アメリカでは64%の人がセキュリティ対策ソフトやアプリケーションをモバイル端末にインストールしたことがないという結果が出ているという。
・モバイル端末に含まれる重要情報が盗まれる可能性
ユーザーは電話連絡だけでなく、ゲーム、GPSによる地図やナビゲーション、住所録、ショッピングなど様々な用途でモバイル端末を利用している。銀行口座などの機密情報も以前はパソコンに保存されていたが、今はモバイル端末から漏えいする。その情報漏えいに悪用されるのがモバイル端末用アプリだ。出所不明で信頼できない場所からアプリをインストールすると、パスワード、写真、連絡先、位置データなどモバイル端末に保存された機密情報が盗まれる可能性が高まる。
・Android向けトロイの木馬「Android/NotCompatible」
最近発見されたAndroid用トロイの木馬「Android/NotCompatible」は、感染したモバイル端末をアクセスポイントやプロキシに仕立て、プライベートなコンピューターネットワークに侵入する。ユーザーの他の端末だけでなく、同じネットワークに接続している友人や家族、同僚の端末も攻撃対象とする。自分だけでなく、ネットワークを共有する人々の端末に保存された情報まで攻撃者にさらされてまう。
このトロイの木馬「Android/NotCompatible」や、Android端末から情報を抜き取るウイルスについては、下記の関連記事を参照されたい。モバイル端末用の安全対策を講じて、情報漏えいから身を守っていただきたい。
(2012/11/19 ネットセキュリティニュース)
【関連URL:McAfee Blog】
・モバイルから個人情報が漏れないように
http://www.mcafee.com/japan/security/mcafee_labs/blog/content.asp?id=1340
・Mobile Devices: The Gateway for Hackers to Your Digital Identity[英文]
http://blogs.mcafee.com/consumer/mobile-devices-the-gateway-for-hackers-to-your-digital-identity