セキュリティ会社のマカフィーは13日、クリスマスから年末年始にかけてのオンライン詐欺に注意を促す「2012年、12のオンライン詐欺」を発表した。
この時期は、プレゼント購入のためにオンラインショッピングを利用するユーザーが増え、あの手この手のオンライン詐欺が仕掛けられる。次の12の罠が、携帯、メール、Webで待ち受けていることに注意していただきたい。
1)ソーシャルメディア詐欺:FacebookやTwitterなどを悪用した詐欺が増える。Twitter広告や人気商品の特別値引き案内などに貼付されている短縮リンクや「いいね!」をクリックすると、正規サイトのように見えるWebサイトに誘導され、カード情報やメールアドレスなど個人情報の入力を促される。
2) 不正なモバイルアプリ:個人情報を盗み出すなど悪意あるアプリをインストールしてしまう危険がある。
3) 旅行詐欺:里帰りの飛行機やホテル予約の際も注意が必要。偽の旅行代理店のWebページを用意して、金融機関の情報を引き出そうとする。
4) ホリデーシーズンのスパム/フィッシング:特別な人への「最適な贈り物」として、安いロレックスの腕時計や医薬品などを宣伝するメールが出回る。
5) Appleの新iPhone5など人気商品のギフト詐欺:「iPad無料プレゼント」といった偽のコンテンツやフィッシングメールで、個人情報の入力や、マルウェアのダウンロードにつながる危険なリンクをクリックさせる。
6) Skypeメッセージの恐怖:世界中の人々がSkypeを使って大切な人と連絡を取り合うこの時期、マシンを感染させ、ファイルを人質に取ろうとする新手のSkypeメッセージ詐欺に注意が必要。
7) 偽のオンラインギフトカード:オンラインでカード発行者以外の販売業者からギフトカードを購入する際、偽のギフトカードを売りつけられる危険。
8) ホリデースミッシング:スミッシング(SMiSishing)とは、SMSテキストによるフィッシング詐欺。メールと同様、実在する企業をかたって騙そうとする。
9) 偽のネット通販業者:本物のネット通販サイトに見せかけ、お買い得商品でユーザーを誘い、カード番号など個人情報を入力させようとする。お金と情報を送付しても商品は届かない。
10) チャリティフィッシング詐欺:毎年ホリデーシーズンに現れるもっとも大きな詐欺で、偽のチャリティを広告する迷惑メールが送られてくる。
11) 危険な電子グリーティングカード:礼状やクリスマスカードを手軽に送れる電子グリーティングカードだが、一部の不正なカードにはスパイウェアやウイルスが仕込まれており、文面を見ようとクリックするとダウンロードされてしまう。
12) 偽のオンライン三行広告:個人情報を過度に要求したり、送金サービス経由で送金を求めたりしてくる偽の広告に注意。大半は詐欺である可能性が高い。
同社のセキュリティ研究機関であるMcAfee Labsのディレクター、Paula Greve氏は、一般ユーザーにとって最善の自衛手段は、「犯罪者が仕掛ける罠を回避できるように、その手口について学ぶこと」であるとし、商戦が活発化するホリデーシーズンにはとくに注意をするよう呼びかけている。
(2012/12/18 ネットセキュリティニュース)
【関連URL:マカフィー】
・マカフィー、年末年始を迎えるにあたり「2012年、12のオンライン詐欺」を発表
http://www.mcafee.com/japan/about/prelease/pr_12b.asp?pr=12/12/13-1