入札するたびに手数料を支払わなければならない「ペニーオークション」のサイト運営者らが逮捕された。自動入札プログラムを悪用して落札を妨害し、手数料をだまし取った疑いがもたれている。
ペニーオークションとは、入札のたびに50~75円程度の手数料を支払うタイプのオークションのこと。入札は通常0円から始まり、入札単価は1~15円程度と定額で固定されている。
入札が続くと、終了時間が自動的に延長される。このため入札は際限なく続き、たとえ落札できても落札価格のほかに多額の手数料がかかったり、落札できずに手数料だけを支払ったりすることになる場合もある。
国民生活センターには以前から、入札のタイミングが不自然だ、サクラの存在が疑われるような場合がある、などの相談が寄せられていた。
京都、大阪両府警は先週末の7日、ペニーオークションサイト「ワールドオークション」の運営に関わる男性4名(会社役員1名、会社員3名)を逮捕した。報道各社によると、4名は今年6~7月頃、自動入札プログラムを利用するなどして商品を落札できないように妨害し、兵庫県の女性2人から手数料合わせて6000円をだまし取った疑いがもたれている。
会社役員の男性は再逮捕で、スマートフォンから電話帳情報を盗み取るウイルスを保管、供用したとして京都府警に逮捕され、起訴されていた。共同通信によると、押収したデータを解析した結果、同サイトの仕組みが分かった。
(2012/12/10 ネットセキュリティニュース)
【関連URL】
・入札のたびに手数料が…!“ペニーオークション”のトラブルが急増(国民生活センター)
http://www.kokusen.go.jp/news/data/n-20110124_1.html