アップルは23日、12件の深刻な脆弱性を修正した Windows用QuickTimeの最新版「7.7.4」を公開した。対象となるのは、Windows 7/Vista/XP。
最新版では、「7.7.3」以前のバージョンに影響する深刻な脆弱性12件が修正された。いずれも細工されたムービーファイルの再生などで任意のコードが実行されるおそれがあるもので、ウイルス感染に悪用される危険がある。早急にアップデートすることをおすすめする。
最新版への更新は、QuickTimeとセットでインストールされている「Apple Software Update」で自動インストールできるほか、同社のサイトからも入手できる。
QuickTimeは、iTunes Storeでのコンテンツの購入やiPodなどへの転送などの際に使用する「iTunes」のコンポーネントとして、一昨年リリースの「iTunes 10.4」まで同梱されていた。このため、iTunesと一緒にインストールしている方も多い。「iTunes 10.5」からQuickTimeは不要となり、同梱されなくなったが、インストール済みのQuickTimeのアンインストールは、自動的には行われない。iTunesのためだけにQuickTimeをインストールしていた方は、iTunesを最新版(11.0.3)に更新し、不要なQuickTimeをアンインストールするのもいいだろう。
(2013/05/24 ネットセキュリティニュース)
【関連URL:アップル】
・QuickTime 7.7.4のセキュリティコンテンツについて[英文]
http://support.apple.com/kb/HT5770?viewlocale=ja_JP
・QuickTime - ダウンロード
http://www.apple.com/jp/quicktime/download/