モジラは15日、Webブラウザーの最新版「Firefox 21.0」を公開した。対象となるのは、Windows、Mac、Linux、およびAndroid。法人向けの延長サポート版(ESR)「17.0.6」も同時に公開されている。
Firefox 21では、行動追跡を拒否する「Do Not Track」(DNT)のユーザインタフェース改良や、必要に応じてアプリケーションの起動時間の短縮方法を提案する新機能などに加え、8件の脆弱性が修正された。
修正された脆弱性は、重要度が4段階評価で最も高い「最高」3件、上から2番目の「高」4件、3番目の「中」1件。ESR版では、「21.0」と共通の「最高」3件と「高」3件の計6件。悪用されると任意のコードが実行されるおそれのある、危険な問題が含まれている。
それぞれの最新版は、自動更新機能を通じて配布されているほか、[ヘルプ]メニューの[Firefoxについて]を選択し、[ソフトウェアの更新を確認]ボタンをクリックすれば、今すぐ更新できる(Android版は、[設定]→[Firefoxについて]の順に選択し[更新を確認]をタップ)。
Firefox 17.0.6で修正された脆弱性は、同じエンジンを使用するメールソフトThunderbirdにも影響があり、通常版/ESR版ともに、最新版の「17.0.6」が同日より公開されている。
(2013/05/15 ネットセキュリティニュース)
【関連URL:Mozilla Japan】
<Firefox 21.0>
・リリースノート(デスクトップ版)
http://www.mozilla.jp/firefox/20.1/releasenotes/
・リリースノート(Android版)
http://www.mozilla.jp/firefox/android/21.0/releasenotes/
・セキュリティアドバイザリ
http://www.mozilla-japan.org/security/known-vulnerabilities/firefox.html
<Firefox ESR版 17.0.6>
・リリースノート
http://www.mozilla.jp/firefox/17.0.6/releasenotes/
・セキュリティアドバイザリ
http://www.mozilla-japan.org/security/known-vulnerabilities/firefoxESR.html
<Thunderbird 17.0.6(通常版/ESR版)>
・リリースノート
http://www.mozilla.jp/thunderbird/17.0.6/releasenotes/
・セキュリティアドバイザリ
http://www.mozilla-japan.org/security/known-vulnerabilities/thunderbird.html
http://www.mozilla-japan.org/security/known-vulnerabilities/thunderbirdESR.html