マイクロソフトは12日、6月度の月例セキュリティパッチ(セキュリティ更新プログラム)を公開した。公開されたパッチは、深刻度が4段階評価で最も高い「緊急」1件と、次に高い「重要」4件の計5件。Windows、Internet Explorer、Officeが影響を受ける。
【更新プログラムの内容】
<緊急>
・[MS13-047]Internet Explorer用累積パッチ:リモートコード実行の脆弱性
影響:IE6/7/8/9/10
概要:スクリプトデバッグの問題と、複数メモリ破損の問題18件を修正
<重要>
・[MS13-048]Windowsカーネル:情報漏えいの脆弱性
影響:すべてのWindows
概要:情報漏えいにつながるカーネルの問題を修正
・[MS13-049]カーネルモードドライバー:サービス拒否の脆弱性
影響:Windows Vista/7/8/RT、Windows Server 2008/2008 R2/2012
概要:サービス拒否につながるTCP/IPの整数オーバーフローの問題を修正
・[MS13-050]印刷スプーラーコンポーネント:特権昇格の脆弱性
影響:Windows Vista/7/8/RT、Windows Server 2008/2008 R2/2012
概要:特権の昇格につながる印刷スプーラーの問題を修正
・[MS13-051]Office:リモートコード実行の脆弱性
影響:Office 2003、Office for Mac 2011
概要:リモートコード実行につながるバッファオーバーフローの問題を修正
このほか、Windows 8/RT/Server 2012上のInternet Explorer 10に搭載されているAdobe Flash Playerの更新プログラムと、新たに「Tupym」に対応した「悪意のあるソフトウェアの削除ツール」の更新バージョンが公開された。
(2013/06/12 ネットセキュリティニュース)
【関連URL:マイクロソフト】
・セーフティとセキュリティセンター
http://www.microsoft.com/ja-jp/security/default.aspx
・2013年6月のセキュリティ情報
http://technet.microsoft.com/ja-jp/security/bulletin/ms13-jun
・Microsoft Update
http://windowsupdate.microsoft.com/
・セキュリティアドバイザリ(2755801)Internet Explorer 10上のAdobe Flash Playerの脆弱性用の更新プログラム
http://technet.microsoft.com/ja-jp/security/advisory/2755801