無料で通話・メールができるスマホアプリ「LINE(ライン)」が若い世代を中心に急速に普及しているが、子どもがトラブルに巻き込まれるケースが後を絶たない。セキュリティ企業のマカフィーは、親子で話し合って安全な使い方のルールを作るようアドバイスしている。
LINEの登録ユーザー数は全世界で1億5000万人を突破し(2013年4月30日時点)、日本での登録ユーザー数は4500万人超、つまり3人に1人が利用している計算だ。とくに若い世代での普及が目覚ましく、急速な普及に伴って中高校生がトラブルにあう例が頻発している。
なかでも目立つのは、「見ず知らずの人と知り合うことによって発生するトラブル」だ。LINEは知らない人と出会える機能をもつため、これを利用して連絡を取り合い、実際に会うことによって、事件や事故などのトラブルに巻き込まれてしまう。また、LINEの連絡先IDを収集した悪徳業者が送り付けてくる迷惑メールも、トラブルの元となる。巧みに誘導されてURLをクリックし、会員登録をしてしまい、架空請求の被害にあう例も発生している。
こうしたトラブルを避けるには「知らない人に連絡先を知らせない」ことがポイントになる。マカフィーは次の5つのヒントを参考に、親子でルールを決めるようアドバイスしている。
(1) 「友だち」登録は手動で:初期設定の「友だちの自動追加」や「友だちへの追加を許可」はオフにし、手動で登録する。
(2) IDは登録しない:悪意のある第三者から検索されるリスクがあるため。すでに登録している場合は「ID検索を許可」をオフにするとよい。
(3) 危険を感じたらすぐにブロック:相手に危険を感じたら、相手からの連絡を相手に知られずに遮断できる「ブロック」機能を使おう。
(4) 親も友だちになって見守る
(5) 利用時間を決める
サービスを提供するLINE(東京都渋谷区)は、「LINEは見知らぬ人ではなく、家族や友達など、すでに知っている人とのコミュニケーションをするためのアプリです」と説明。「18歳未満のユーザーのID検索利用停止」や、「非公式掲示板のサイト・サービス閉鎖依頼」に取組むなど、安全な使い方をアピールしている。同社のアドバイス(URL下記)も併せてチェックし、役立てていただきたい。
(2013/06/04 ネットセキュリティニュース)
【関連URL】
・子供の「LINE」利用。親子で話し合ってルールを決めよう! (マカフィー)
http://www.mcafee.com/japan/home/security/news/031.asp
・LINE安心安全ガイド -学生のみなさまへ(LINE)
http://line.naver.jp/safety/ja/