Windows XPのサポートが半年後の2014年4月9日に終了する。サポートが終了すると、セキュリティ更新プログラムの提供も終了する。以降、ウイルスに感染したり、不正アクセスを受けて情報を盗み取られたりする可能性が増大するため、XPの利用者は対策をとらなければならない。
Windows XPはWindowsのOS(基本ソフト)のひとつで、2001年11月に発売された。現在マイクロソフトがサポート中のOSは、XP、Vista、7、8で、各OSのサポート終了予定は以下の通りだ。なおXPとVistaについては、すでに製品版ソフトウェア、プレインストール済みパソコンともに販売終了となっている。
XP:2014年4月
Vista:2017年4月
7:2020年1月
8:2023年1月
・Windows ライフサイクルのファクトシート(マイクロソフト)
http://windows.microsoft.com/ja-jp/windows/products/lifecycle
ちなみに、アクセス解析サービス「StatCounter」の最新の日本のデータでWindows XP/Vista/7/8の使用割合を見ると、XPが19%、Vistaが13%、Windows 7が63%、Windows 8が5%となっている。
・StatCounter(英文)
http://gs.statcounter.com/
■OSのサポートが終了するとどうなるのか
Windows OSにセキュリティ上の欠陥(脆弱性、ぜいじゃくせい)が見つかると、マイクロソフトはこれを修正するためのプログラムを配布する。ひと月あたり数件の脆弱性が見つかり、修正プログラムが「Microsoft Update」を通じて配布されている。
サポートが終了すると修正プログラムが配布されなくなるので、月に数件、年に数十件見つかる脆弱性を修正する手立てがなくなってしまう。脆弱性を悪用するウイルスがつくられたり、不正アクセスの方法が見つかったりすると、いわばやられ放題の状態になってしまうのだ。
■今使っているOSを簡単に確認する
以下のページの中ほどに、「Windowsのバージョンを判定する」という青い枠で囲まれた部分がある。ここをクリックすると、すぐに使用中のOSがわかる。
・Windows XP と Office 2003 のサポートが終了します(マイクロソフト)
http://www.microsoft.com/ja-jp/windows/lifecycle/xp_eos.aspx
■XPを使っている人は
XPを使っている人は、お金がかかってしまうが、サポートが続くOSへのアップグレードまたはパソコンの買い替えを検討しよう。
アップグレードを検討する場合に気になるのは、使用しているパソコンのハードウェア性能。Vistaが発売されたのは2007年1月だが、それ以前に買ったパソコンや、Vista発売直後に値下がりをねらって買ったパソコンの場合、性能的にアップグレードはほぼ無理だと思われる。つまり、パソコンを買い替えるのが現実的な対策であり、マイクロソフトも最新のパソコンへの買い替えを検討するようすすめている。
・サポート終了の重要なお知らせ(マイクロソフト)
http://www.microsoft.com/ja-jp/windows/lifecycle/xp_eos/consumer/default.aspx
XPからの乗り換えを考えている人を対象に、キャンペーンを行っているメーカーや販売店もある。上手に利用して、パソコンを安全、快適に楽しむ環境を整えてはいかがだろうか。
(2013/10/15 ネットセキュリティニュース)