この時期、お歳暮やクリスマスの買い物でオンラインショップの利用を考えている人も多いだろう。セキュリティ企業のカスペルスキーは、インターネット商取引での詐欺被害が国内でも発生しているとして、注意を呼びかけている。
金銭搾取を目的とした詐欺に関連する、悪質なオンラインショッピングサイトがインターネット上に氾濫していると同社は公式ブログで指摘している。こうした悪質サイトで買い物をすると、入金したのに品物が届かなかったり、ブランド品の粗悪なコピー製品が届いたりする。
扱っている商品は多くの場合ブランド品だが、最近ではキッチン用品や釣り用具、ベビー用品など、日常のありとあらゆるものが対象となっている。
■悪質サイトの特徴
同社は、このような悪質サイトの一般的な特徴を5つ挙げ、図で実例を示している。
(1)不自然な日本語 一例として「他のお支払うの方式で、いいですか?」「ロット数を受注させてよろしいです。」など。まともな商売をする業者であれば、Webサイトの信頼性を大事にするため、このような文章は書かない。
(2)Webサイトの連絡先が無料で取得できるアドレス 正規の通販業者が連絡先にフリーのメールアドレスを使うことも考えられなくはないが、一般的な企業では、多くの場合独自のドメインを使用する。
(3)大幅な割引率 70%~80%オフなど、割引率が高い場合は何か理由があると思われる。
(4)フォームの崩れやリンク切れなど、Webサイトの作り方に雑さが散見される Webサイトにあるリンクが切れていたり、構成が崩れていたりする。
(5)“スーパーコピー”等、偽物を扱っていることを明示している 売買が成立し本当にコピー商品を送ってきたとしても、海外から輸入されれば税関で止められ手元には届かないと思われる。
■疑問に思ったら
同ブログは、もし「このWebサイトは正規のサイトだろうか」と疑問に思った場合、WebサイトのURLを検索エンジンにかけ、表示される情報を見てみることをすすめている。
このほかの方法として編集部がおすすめしたいのは、運営者情報を確認して実際に電話をかけてみることだ。その際、番号非通知で出るか、相手から正しく名乗るか、こちらの質問に的確に答えられるかの3点をチェックしよう。下記関連記事でも被害にあわないための対策を紹介しているのでご覧いただきたい。
現金が即座に渡ってしまう銀行振込の場合には、だまされたと気付いても代金を回収できないことが多いので、慎重にチェックしていただきたい。万一被害にあってしまった場合は、地元の警察の相談窓口に相談しよう。
(2013/12/09 ネットセキュリティニュース)
【関連URL】 ・そのWebサイトは本物ですか?-楽しいインターネットショッピングのために-(カスペルスキー公式ブログ) http://blog.kaspersky.co.jp/is-the-web-site-legitimate/ ・都道府県警察本部のサイバー犯罪相談窓口等一覧(警察庁) http://www.npa.go.jp/cyber/soudan.htm
【関連記事:ネットセキュリティニュース】 ・商品が届かず連絡もつかない~怪しいネットショップが大量発生中(2013/09/30)