アドビシステムズは15日、PDF閲覧ソフト「Adobe Reader」および、コンテンツ再生ソフト「Flash Player」の最新版を公開した。どちらもウイルス感染に悪用されるおそれのある深刻な脆弱性が修正されており、同社は最新版へのアップデートを呼びかけている。
■Adobe Reader XI(11.0.06)/Adobe Reader X(10.1.9)
アップデートの対象となるのは、Windows版とMac版のAdobe Reader XI(11.0.05)およびそれ以前のバージョンと、Adobe Reader X(10.1.8)およびそれ以前。更新後はそれぞれ「11.0.06」「10.1.9」となる。メモリー破壊の問題など、コード実行のおそれのある深刻な脆弱性3件が修正されている。 使用中のAdobe Readerのバージョンは、Adobe Reader[ヘルプ]メニューの[Adobe Reader XIについて(または Xについて)]で確認できる。最新版への更新は、[ヘルプ]メニューの[アップデートの有無をチェック]から実行できる。同社のサイトから最新版をダウンロードすることもできる。 ・Security Updates available for Adobe Reader and Acrobat[英文](アドビ) http://helpx.adobe.com/security/products/acrobat/apsb14-01.html ・Adobe Readerのダウンロード(アドビ) http://get.adobe.com/jp/reader/
■Adobe Flash Player
アップデートの対象はWindows版、Mac版、Linux版のFlash Playerで、更新後のバージョンはWindowsのInternet Explorer版とMac版が「12.0.0.38」、WindowsのNPAPIプラグイン版が「12.0.0.43」、Linux版が「11.2.202.335」。WindowsやMacでFlash Player 12系を利用できないユーザー向けには、11.7系の最新版「11.7.700.260」が提供されている。セキュリティが迂回される問題など、コード実行のおそれがある深刻な脆弱性2件が修正されている。 システムにインストールされているFlash Playerのバージョンは、下記のバージョン確認ページにアクセスするか、コントロールパネルの「Flash Player」の[高度な設定]タブで確認できる。最新版は同社サイトで配布されている。 Windows 8/8.1搭載のInternet Explorer 10/11用と、Google Chrome用のFlash Playerについては、それぞれ自動的に更新が行われる。更新後のバージョンはInternet Explorer 10/11用が「12.0.0.38」、Google Chrome用が「12.0.0.41」。 ・Security updates available for Adobe Flash Player[英文](アドビ) http://helpx.adobe.com/security/products/flash-player/apsb14-02.html ・Flash Playerのバージョン確認(アドビ) http://www.adobe.com/jp/software/flash/about/ ・Flash Playerのダウンロード(アドビ) http://get.adobe.com/jp/flashplayer/ ・セキュリティアドバイザリ(2755801)Internet Explorer上のAdobe Flash Playerの脆弱性に対応する更新プログラム(マイクロソフト) http://technet.microsoft.com/ja-jp/security/advisory/2755801 ・Stable Channel Update[英文](Google Chrome Releases) http://googlechromereleases.blogspot.jp/2014/01/stable-channel-update.html
(2014/01/15 ネットセキュリティニュース)