アドビシステムズは10日、脆弱性6件を修正した「Flash Player」の最新版を公開した。Windows版とMac版、Google Chrome用ではアップデートの優先度が「1」とされており、すでに攻撃の対象となっているか、攻撃対象となる危険性が高いことを示している。
対象となるのは、Windows版、Mac版、Linux版のFlash Player。更新後のバージョンは、Windows版とMac版が「14.0.0.125」、Linux版が「11.2.202.378」となる。Flash Player 14系を利用できないWindowsとMac向けには、「13.0.0.223」が提供されている。
また、Windows 8/8.1/RTに搭載されているInternet Explorer 10/11用のFlash Playerについては、Windows Updateを通じて最新版が配布されており、自動的に更新が行われる。Google Chrome用のFlash Playerについては、最新版を同梱した「Google Chrome 35.0.1916.153」が公開されており、こちらも自動的に更新される。
最新版では、クロスサイトスクリプティングの問題3件、セキュリティを迂回される問題2件、メモリー破壊の問題1件が修正された。セキュリティ緊急度は、4段階中で最も高い「クリティカル」とされている。
システムにインストールされているFlash Playerのバージョンは、下記のバージョン確認ページにアクセスするか、コントロールパネルの「Flash Player」の[高度な設定]タブで確認できる。最新版は同社サイトで配布されている。
(2014/06/11 ネットセキュリティニュース)
【関連URL】
・APSB14-16:Security updates available for Adobe Flash Player[英文](アドビ)
http://helpx.adobe.com/security/products/flash-player/apsb14-16.html
・Flash Playerのバージョン確認(アドビ)
http://www.adobe.com/jp/software/flash/about/
・Flash Playerのダウンロード(アドビ)
http://get.adobe.com/jp/flashplayer/
・マイクロソフトセキュリティアドバイザリ(2755801)Internet Explorer上のAdobe Flash Playerの脆弱性に対応する更新プログラム(マイクロソフト)
https://technet.microsoft.com/ja-jp/security/advisory/2755801
・Stable Channel Update[英文](Google Chrome Releases)
http://googlechromereleases.blogspot.jp/2014/06/stable-channel-update.html