マイクロソフトは27日(米国時間)、定例外のセキュリティパッチ(更新プログラム)を公開した。13日に公開された8月度月例パッチの一部で適用後に再起動が困難になる不具合が見つかっていたが、この問題に対処したパッチだ。
不具合があったパッチは「2982791」「2970228」「2975719」「2975331」の4つ。新しく公開されたパッチ「2993651」は、このうち「2982791」の問題を解決する。
「2982791」は、カーネルモードドライバーの脆弱性に対処する8月度のセキュリティパッチ MS14-045の一部として公開されていた。不具合が見つかったことにより、マイクロソフトではMS14-045を含め、該当するパッチの配信を15日(米国時間)に停止。ユーザーにこれらのアンインストールを推奨している。
「日本のセキュリティチームのブログ」および、更新されたセキュリティ情報 MS14-045によると、新パッチ「2993651」は、古いパッチ「2982791」の問題を解決するとともに、MS14-045で説明されている脆弱性に対処するものだ。
新パッチ「2993651」は、自動更新機能を通じて配信されている。
なお、新パッチは古いパッチ「2982791」が残っていてもインストール可能だが、マイクロソフトでは、新パッチのインストール前に古いパッチをアンインストールすることを推奨している。古いパッチをアンインストールしていない状態で新パッチをインストールすると、次の問題が発生する可能性があるためだ。
・[コントロールパネル]の[インストールされた更新プログラム]の一覧に更新プログラム 2982791が表示されたままになる。
・新パッチをインストールし、再起動が完了するまでの間に、古いパッチによる問題が発生して起動が困難になる可能性がある。
古いパッチ「2982791」がインストールされているかどうかは、コントロールパネルから[Windows Update]を開き、左下の[インストールされた更新プログラムを表示]を選択して、右上の検索窓(虫眼鏡のある枠)に「KB2982791」と入力すると確認できる。「検索条件に一致する項目はありません」と表示されたときは対処の必要がない。2982791が見つかった場合は、名前の上で右クリックするとアンインストールできる。
(2014/08/28 ネットセキュリティニュース)
【関連URL:マイクロソフト】
・マイクロソフト セキュリティ情報 MS14-045 - 重要
https://technet.microsoft.com/ja-jp/library/security/ms14-045
・[MS14-045] 更新プログラム 2982791 の問題を解決する更新プログラム 2993651 を公開(日本のセキュリティチームのブログ)
http://blogs.technet.com/b/jpsecurity/archive/2014/08/28/ms14-045-re-released-2993651.aspx
・【リリース後に確認された問題】2014 年 8 月 13 日公開の更新プログラムの適用により問題が発生する場合がある [対応方法まとめ](日本のセキュリティチームのブログ)
http://blogs.technet.com/b/jpsecurity/archive/2014/08/20/2982791-mitigations.aspx