新年早々、個人情報漏えいの報告が相次いだ。福袋予約客4517件の漏えいではメール送信プログラムの設定ミスが、カードゲーム大会参加者2888件の漏えいではUSBメモリーの紛失が原因だった。
■チャコット、2015年福袋予約客の個人情報が漏えい
バレエ用品等の通販サイト「チャコットオンラインショップ」および「チャコットオンラインショップ楽天市場店」において、2015年福袋を予約した顧客の個人情報が漏えいしたことがわかった。運営会社のチャコット(本社:東京都渋谷区)が1月3日に発表したところによると、2014年12月30日、同社の業務委託先より、同福袋の配送手配が完了した旨のメールを一斉送信した際、本人以外の個人情報が記載された状態で配信された。漏えいした情報は、氏名、住所、電話番号、受注商品明細など。クレジットカード番号や金融機関の口座情報などは漏えいしていない。全送信件数は4517件で、午前10時から10分ごとに1000件単位で送信し、11時までに全件送信が完了した。本人以外の情報は、一人あたり(1メールあたり)最大999件となる。
原因はプログラムの設定ミスで、正常な状態では1件送信完了ごとに、宛先、注文内容が消去されて次の宛先に送信されるが、消去する前件の情報が残ったまま送信され、件数が増えるごとに情報が積み重なった状態で届いてしまった。設定ミスは、今回の一斉送信にあたり元のシステムをコピーしてアレンジを加えた際、初期化されるプログラムが一行コピー漏れをしたために発生したという。同社は当該顧客に対し、順次お詫びと当該メールの削除を依頼するメールを送信している。
・【お客様への重要なお知らせ】お客様情報の漏えいに関するお詫びとご説明
http://www.chacott-jp.com/j/company/consumer-information/detail2283
■タカラトミー、カードゲーム大会参加者の個人情報含むUSBメモリー紛失
タカラトミー(本社:東京都葛飾区)が主催し、小学館集英社プロダクション(東京都千代田区)が運営するイベント「デュエル・マスターズ全国大会2014デュエマ甲子園」参加者の個人情報を記録したUSBメモリーが所在不明となっていることがわかった。両社が1月5日に発表したところによると、2014年12月23日、同イベントの「エリア代表決定戦関西大会」が京都市勧業館「みやこめっせ」で開催された。翌24日、運営協力会社社員の報告により、開催当日に当該USBメモリーを紛失していたことが判明した。各所の探索を行ったが、発見に至っていない。
USBメモリーには、同イベントの全国店舗予選でエリア代表決定戦出場権を獲得した顧客2888件の個人情報(氏名、住所、電話番号、年齢、学年、性別)が記録されている。イベント運営に際しては、USBメモリーに保存する個人情報データは暗号化するルールだったが、運営協力会社は暗号化していなかった。専門会社に依頼して個人情報漏えいの調査をしたところ、現時点では漏えい事実は確認されていないという。両社は該当顧客をすべて特定しており、お詫びの手紙を送付した。また、問い合わせ窓口を設置して該当顧客に対応している。
・お客様の個人情報紛失に関するお詫びとお知らせ[PDF]
http://www.takaratomy.co.jp/support/oshirase/dmdata150105.pdf
(2015/01/06 ネットセキュリティニュース)