アドビシステムズは12日、Windows版、Mac版、Linux版「Flash Player」の最新版を公開した。11日にはInternet Explorer/Google Chrome内蔵版の自動更新が始まっており、これで最新版が出揃ったことになる。
最新版では、メモリー破壊の問題、解放したメモリーの再使用の問題など、コード実行につながるおそれのある脆弱性を含め、11件の脆弱性が修正されている。アップデートの優先度は、Windows版、Mac版、Google Chrome内蔵版、Internet Explorer内蔵版で最も高い「1」とされており、すでに攻撃の対象となっているか、攻撃対象となる危険性が高いことを示している。
脆弱性の影響を受けるのは、Windows版とMacintosh版、Internet Explorer/Google Chrome内蔵版の「16.0.0.305」以前のバージョンと、Linux版の「11.2.202.442」以前のバージョン。アップデート後は、それぞれ「17.0.0.134」「11.2.202.451」に更新される。延長サポート版の「13.0.0.269」以前のバージョンも影響を受けるため、最新の「13.0.0.277」が提供されている。
システムにインストールされているFlash Playerのバージョンは、下記のバージョン確認ページにアクセスするか、コントロールパネルの「Flash Player」の[高度な設定]タブで確認できる。最新版への更新は、Flash Playerの自動更新機能を通じて行われるほか、同社サイトからダウンロードすることもできる。
Windows 8/8.1に搭載されているIE 10/11用のFlash Playerについては、Windows Updateを通じて配布されており、自動的に更新が行われる。Google Chrome用のFlash Playerについては、最新版を同梱した「Google Chrome 41.0.2272.89」が公開されており、こちらも自動的に更新される。
(2015/03/13 ネットセキュリティニュース)
【関連URL】
・APSB15-05:Security updates available for Adobe Flash Player[英文](アドビ)
https://helpx.adobe.com/security/products/flash-player/apsb15-05.html
・Flash Playerのバージョン確認(アドビ)
http://www.adobe.com/jp/software/flash/about/
・Flash Playerのダウンロード(アドビ)
http://get.adobe.com/jp/flashplayer/
・マイクロソフトセキュリティ アドバイザリ(2755801):Internet Explorer 上の Adobe Flash Playerの脆弱性に対応する更新プログラム(マイクロソフト)
https://technet.microsoft.com/library/security/2755801
・Stable Channel Update[英文](Google Chrome Releases)
http://googlechromereleases.blogspot.jp/2015/03/stable-channel-update_10.html