モジラは米国時間12日、Webブラウザ「Firefox」の最新版「38.0」を公開した。対象となるのは、Windows、Mac、Linux、およびAndroid。法人向けの延長サポート版(ESR)「31.7.0」も公開されている。
デスクトップ版Firefox 38.0では、新機能の追加に加え、13件の脆弱性が修正された。修正された脆弱性の重要度は、4段階評価で最も高い「最高」が5件、次に高い「高」5件、「中」2件、「低」1件。バッファオーバーフローが起きる問題や解放したメモリを使用してしまう問題といった、悪用されると任意のコードが実行されるおそれのある危険な脆弱性が含まれている。
ESR版31.7.0では、38.0と共通する「最高」4件、「高」2件の計6件の脆弱性が修正された。ESR版Firefoxで修正された脆弱性は、同じエンジンを使用するメールソフトThunderbirdにも影響があり、準備が整い次第「31.7.0」が公開される予定。
それぞれの最新版は自動更新機能を通じて配布されているほか、手動で更新することもできる。
デスクトップ版Firefoxを手動で更新するには、Windowsではメニューボタン「≡」をクリック→下段のヘルプボタン「?」をクリック→表示された[ヘルプ]メニューの[Firefoxについて]を選択する。または、[Alt]キーを押してメニューバーを表示し、[ヘルプ]メニューの[Firefoxについて]を選択する。OS Xでは、Firefoxメニューの[Firefoxについて]を選択する。
Android版は、メニューから[設定]→[Mozilla]→[Firefoxについて]→[更新を確認]の順にタップする。
Thunderbirdは、[ヘルプ]メニューの[Thunderbirdについて]を選択すると、最新版の確認と更新が行える。
(2015/05/13 ネットセキュリティニュース)
【関連URL:モジラ】
<Firefox 38.0>
・リリースノート(デスクトップ版)
http://www.mozilla.jp/firefox/38.0/releasenotes/
・リリースノート(Android版)
http://www.mozilla.jp/firefox/android/38.0/releasenotes/
・セキュリティアドバイザリ
http://www.mozilla-japan.org/security/known-vulnerabilities/firefox.html
<Firefox ESR 31.7.0>
・リリースノート
http://www.mozilla.jp/firefox/31.7.0/releasenotes/
・セキュリティアドバイザリ
http://www.mozilla-japan.org/security/known-vulnerabilities/firefoxESR.html
<Thunderbird 31.7.0>
・セキュリティアドバイザリ
http://www.mozilla-japan.org/security/known-vulnerabilities/thunderbird.html