グーグルは2日、「AndroidシステムのWebView」を最新版の「43.0.2357.90」に更新したと発表した。対象となるのはAndroid 5.0以降で、準備が整い次第、Google Playを通じて配信される予定。
最新版では、先頭の文字を自動的に大文字にする「autocapitalize」属性がサポートされたほか、安定性とセキュリティの修正が含まれているという。
WebViewは、Webコンテンツを表示するアプリの多くが使用するシステムの部品で、レンダリングエンジンなどと呼ばれているもの。このレンダリングエンジンの欠陥は、システムの機能を使って表示している全てのアプリに影響し、外部からの攻撃を許してしまう致命的な問題に発展するおそれがある。
Android 5.0以降のWebViewは、各社のシステム更新を待つことなく速やかに更新できるようにシステム本体から切り離され、最新版をGoogle Playを通じて配布するようになった。公開されるとGoogle Playストアのマイアプリ、または下記「AndroidシステムのWebView」のリンク先で、最新版に更新できる。
ユーザーが直接利用するアプリではないため馴染みがないかもしれないが、システムの重要な部品なので必ず最新版にアップデートしていただきたい。
(2015/06/03 ネットセキュリティニュース)
【関連URL】
・Android WebView Stable Update[英文](Google Chrome Releases)
http://googlechromereleases.blogspot.jp/2015/06/android-webview-stable-update.html
・AndroidシステムのWebView(Google Play)
https://play.google.com/store/apps/details?id=com.google.android.webview