アップルは21日、深刻な脆弱性を修正した Windows用QuickTimeの最新版「7.7.8」を公開した。対象となるのは、Windows 7/Vista。
同社のセキュリティ情報によると、最新版では「7.7.7」以前のバージョンに影響する9件の脆弱性が修正されている。いずれも細工されたムービーファイルの再生などで任意のコードが実行されるおそれのあるメモリーがらみの問題で、マルウェア(ウイルス)感染に悪用される危険がある。修正された9件のうち7件は、今月14日に公開されたMac OS X Yosemite v10.10.5とMavericks/Mountain Lion用の「セキュリティアップデート 2015-006」で修正された問題だ。
最新版への更新は、QuickTimeとセットでインストールされている「Apple Software Update」で行えるほか、同社のサイトからも入手できる。
バージョン10.4までのiTunesは、QuickTimeの機能を使用していたため、WindowsにiTunesを導入すると、QuickTimeも一緒にインストールされた。バージョン10.5からQuickTimeは不要になったが、インストールされているQuickTimeのアンインストールは、自動的には行われない。iTunesのためだけにQuickTimeをインストールされている場合は、不要なQuickTimeをアンインストールしておくことをお勧めする。QuickTimeのアンインストールは、コントロールパネルの「プログラムと機能」アイコンや、カテゴリ表示の「プログラムのアンインストール」から行える。
(2015/08/21 ネットセキュリティニュース)
【関連URL:アップル】
・About the security content of QuickTime 7.7.8
https://support.apple.com/ja-jp/HT205046