アドビシステムズは22日、深刻な脆弱性を修正した「Flash Player」の最新版を公開した。コード実行につながるおそれがある危険な脆弱性を含むため、速やかにアップデートされたい。
脆弱性の影響を受けるのは、Windows版とMacintosh版、Internet Explorer/Edge/Google Chrome搭載版の「18.0.0.232」以前のバージョンと、Linux版の「11.2.202.508」以前のバージョン。アップデート後は、Windows版とMacintosh版、Internet Explorer/Edge/Google Chrome搭載版は「19.0.0.185」に更新される。LinuxのNPAPI版(Firefox用)は「11.2.202.521」に更新される。
同社のセキュリティ情報によると、最新版では23件の脆弱性が修正されている。23件中18件は、コード実行につながるおそれのあるメモリーがらみの危険な脆弱性なので、速やかにアップデートすることをおすすめする。
システムにインストールされているFlash Playerのバージョンは、下記のバージョン確認ページにアクセスするか、コントロールパネルやシステム環境設定の「Flash Player」の[更新]タブで確認できる。最新版への更新は、Flash Playerの自動更新機能を通じて行われるほか、同社サイトからダウンロードすることもできる。
Windows 8/8.1/10に搭載されているInternet Explorer 10/11およびEdge用のFlash Playerについては、Windows Updateを通じて最新版が配布されており、自動的に更新される。直ちに更新する場合は、コントロールパネルなどから[Windows Update]を開き、[更新プログラムの確認]をクリックすると確認とアップデートが行える。
Google Chrome用のFlash Playerについては、最新版を同梱した「Google Chrome 45.0.2454.99」が公開されており、こちらも自動的に更新される。自動更新された最新版は、ブラウザの再起動後に利用できるようになるので、ブラウザを起動したままでいる方は注意したい。ただちに更新する場合は、メニューの[Google Chromeについて]を選択すると、確認とアップデートが行える。Mac版はChromeメニューから、Windows版は右端の≡アイコン→[ヘルプと概要]と進むと[Google Chromeについて]が選択できる。
(2015/09/24 ネットセキュリティニュース)
【関連URL】
・APSB15-23:Security updates available for Adobe Flash Player[英文](アドビ)
https://helpx.adobe.com/security/products/flash-player/apsb15-23.html
・Flash Playerのバージョン確認(アドビ)
http://www.adobe.com/jp/software/flash/about/
・Flash Playerのダウンロード(アドビ)
http://get.adobe.com/jp/flashplayer/
・Internet Explorer および Microsoft Edge 上の Adobe Flash Player の脆弱性に対応する更新プログラム(マイクロソフト)
https://technet.microsoft.com/ja-jp/library/security/2755801
Stable Channel Refresh[英文](Google Chrome Releases)
http://googlechromereleases.blogspot.jp/2015/09/stable-channel-refresh.html