グーグルは2日、深刻な脆弱性を修正した「Google Chrome」の最新安定版「45.0.2454.85」を公開した。対象となるのは、Windows、Mac、Linuxである。Android用の「45.0.2454.84」の配信も始まっている。
最新版では、不具合の修正や機能の改善に加え、計45件の脆弱性が修正されている。修正された脆弱性には、閲覧中のページを他のサイトから操作できてしまう問題や、開放したメモリーにアクセスしてしまう問題などの、深刻度が「高」の脆弱性が多数含まれている。
最新版への更新は自動的に行われるほか、Chromeメニュー(Windows版は右端の≡アイコン)から[Google Chromeについて]を選択すると、ただちに最新版の確認とアップデートが行える。なお、最新版はブラウザの再起動後に利用できるようになるので、ブラウザを起動したままでいる方は注意したい。
<プラグインの既定の動作変更>
本バージョンからは、プラグインの既定の動作が従来の「プラグインコンテンツをすべて実行する」から、新設された「重要なプラグインコンテンツを検出して実行する」に変更されている。新しい既定値は、ウェブサイトのメインのプラグインコンテンツを実行すると説明されており、それ以外のプラグインコンテンツはクリックして再生することになる。これは、以前の設定値にあった「クリックして再生する」にインテリジェントな自動再生機能を加えたもので、Flash広告が再生されなくなると話題になっている。
以前の「クリックして再生する」は、本バージョンから「プラグインコンテンツをいつ実行するかを選択する」という項目名に変更された。「プラグインを既定で実行しない」という項目は無くなったので、今後は「プラグインを個別に管理」から個々のプラグインを無効化する。
プラグインの管理は、Chromeメニューから[設定]を選択し、ページの下にはある[詳細設定を表示]をクリックすると表示される[プライバシー]セクションの[コンテンツの設定]で行う。詳しくは、Chromeヘルプの下記ページを参照していただきたい。
(2015/09/02 ネットセキュリティニュース)
【関連URL】
・Stable Channel Update[英文](Google Chrome Releases)
http://googlechromereleases.blogspot.jp/2015/09/stable-channel-update.html
・Chrome for Android Update[英文](Google Chrome Releases)
http://googlechromereleases.blogspot.jp/2015/09/chrome-for-android-update.html
・Better battery life for your laptop[英文](Google Chrome Blog)
http://chrome.blogspot.ca/2015/06/better-battery-life-for-your-laptop.html
・Chrome でプラグインを使用する(Chromeヘルプ)
https://support.google.com/chrome/answer/142064?hl=ja