アドビシステムズは10日、深刻な脆弱性を修正した「Flash Player」の最新版を公開した。
脆弱性の影響を受けるのは、Windows版とMacintosh版、Internet Explorer/Edge/
Google Chrome搭載版の「19.0.0.226」以前のバージョンと、Linux版の「11.2.202.
540」以前のバージョン。アップデート後は、Windows版とMacintosh版、Internet
Explorer/Edge/Google Chrome搭載版は「19.0.0.245」に、Linux版が「11.2.202.
548」に更新される。延長サポート版の「18.0.0.255」以前のバージョンにも影響が
あり、最新の「18.0.0.261」が提供されている。
同社のセキュリティ情報によると、最新版では17件の脆弱性が修正されている。
うち16件はコード実行につながるおそれのある危険な脆弱性なので、速やかにアッ
プデートすることをおすすめする。
システムにインストールされているFlash Playerのバージョンは、下記のバージ
ョン確認ページにアクセスするか、コントロールパネルやシステム環境設定の
「Flash Player」の[更新]タブで確認できる。最新版への更新はFlash Playerの自
動更新機能を通じて行われるほか、同社サイトからダウンロードすることもできる。
Windows 8/8.1/10に搭載されているInternet Explorer 10/11およびEdge用の
Flash Playerについては、Windows Updateを通じて最新版が配布されており、自動
的に更新される。直ちに更新する場合は、コントロールパネルなどから[Windows
Update]を開き、[更新プログラムの確認]をクリックすると確認とアップデートが行
える。
Google Chrome用のFlash Playerについては、最新版を同梱した「Google Chrome
46.0.2490.86」が公開されており、こちらも自動的に更新される。自動更新された
最新版は、ブラウザの再起動後に利用できるようになるので、ブラウザを起動した
ままでいる方は注意したい。直ちに更新する場合は、メニューの[Google Chromeに
ついて]を選択すると、確認とアップデートが行える。Mac版はChromeメニューから、
Windows版は右端の≡アイコン→[ヘルプと概要]と進むと[Google Chromeについて]
が選択できる。
(2015/11/11 ネットセキュリティニュース)
【関連URL】
・APSB15-28:Security updates available for Adobe Flash Player[英文](ア
ドビ)
https://helpx.adobe.com/security/products/flash-player/apsb15-28.html
・Flash Playerのバージョン確認(アドビ)
http://www.adobe.com/jp/software/flash/about/
・Flash Playerのダウンロード(アドビ)
http://get.adobe.com/jp/flashplayer/
・Internet Explorer および Microsoft Edge 上の Adobe Flash Player の脆弱性
に対応する更新プログラム(マイクロソフト)
https://technet.microsoft.com/ja-jp/library/security/2755801
Stable Channel Refresh[英文](Google Chrome Releases)
http://googlechromereleases.blogspot.jp/2015/11/stable-channel-update.html