アドビシステムズは9日、多数の深刻な脆弱性を修正した「Flash Player」の最新版を公開した。
脆弱性の影響を受けるのは、Windows版とMacintosh版、Internet Explorer/Edge/Google Chrome搭載版の「19.0.0.245」以前のバージョンと、Linux版の「11.2.202.548」以前のバージョン。
アップデート後は、FirefoxやSafariが使用するNPAPI版は「20.0.0.235」に、他のWindows版とMacintosh版、Internet Explorer/Edge/Google Chrome搭載版は「20.0.0.228」に、Linux版は「11.2.202.554」に更新される。
延長サポート版の「18.0.0.261」以前のバージョンにも影響があり、最新の「18.0.0.268」が提供されている。
同社のセキュリティ情報によると、最新版では77件の脆弱性が修正されている。うち74件はコード実行につながるおそれのある危険な脆弱性なので、速やかにアップデートすることをおすすめする。
システムにインストールされているFlash Playerのバージョンは、下記のバージョン確認ページにアクセスするか、コントロールパネルやシステム環境設定の「Flash Player」の[更新]タブで確認できる。最新版への更新はFlash Playerの自動更新機能を通じて行われるほか、同社サイトからダウンロードすることもできる。
Windows 8/8.1/10に搭載されているInternet Explorer 10/11およびEdge用のFlash Playerについては、Windows Updateを通じて最新版が配布されており、自動的に更新される。ただちに更新する場合は、コントロールパネルなどから[Windows Update]を開き、[更新プログラムの確認]をクリックすると確認とアップデートが行える。
Google Chrome用のFlash Playerについては、最新版を同梱した「Google Chrome 47.0.2526.80」が公開されており、こちらも自動的に更新される。自動更新された最新版は、ブラウザの再起動後に利用できるようになるので、ブラウザを起動したままでいる方は注意したい。ただちに更新する場合は、メニューの[Google Chromeについて]を選択すると、確認とアップデートが行える。Mac版はChromeメニューから、Windows版は右端の≡アイコン→[ヘルプと概要]と進むと[Google Chromeについて]が選択できる。
(2015/12/09 ネットセキュリティニュース)
【関連URL】
・APSB15-32:Security updates available for Adobe Flash Player[英文](ア
ドビ)
https://helpx.adobe.com/security/products/flash-player/apsb15-32.html
・Flash Playerのバージョン確認(アドビ)
http://www.adobe.com/jp/software/flash/about/
・Flash Playerのダウンロード(アドビ)
http://get.adobe.com/jp/flashplayer/
・Internet Explorer および Microsoft Edge 上の Adobe Flash Player の脆弱性に対応する更新プログラム(マイクロソフト)
https://technet.microsoft.com/ja-jp/library/security/2755801
・Stable Channel Update[英文](Google Chrome Releases)
http://googlechromereleases.blogspot.jp/2015/12/stable-channel-update_8.html