モジラは14日、Webブラウザ「Firefox」の最新版「43.0」を公開した。対象となるのは、Windows、Mac、Linux、Android。法人向けの延長サポート版(ESR)「38.5」も公開されている。
最新版では、行動を追跡している可能性のあるコンテンツをブロックする「トラッキング保護」において、ブロックリストを基本保護リスト、厳格保護リストの2つから選択できるようになるなど、新機能が追加されたほか、計16件の脆弱性が修正されている。修正された脆弱性の重要度は、4段階評価で最も高い「最高」が4件、次に高い「高」7件、「中」3件、「低」2件。悪用されると任意のコードが実行されるおそれのある、危険な脆弱性の修正も含まれている。
ESR版38.5では、43.0と共通する「最高」3件、「高」4件の計7件の脆弱性が修正されている。
それぞれの最新版は自動更新機能を通じて配布されているほか、今すぐ手動で更新することもできる。
デスクトップ版Firefoxの手動更新は、Windowsではメニューボタン「≡」をクリック→下段のヘルプボタン「?」をクリック→表示された[ヘルプ]メニューの[Firefoxについて]を選択する。または、[Alt]キーを押してメニューバーを表示し、[ヘルプ]メニューの[Firefoxについて]を選択する。OS Xでは、Firefoxメニューの[Firefoxについて]を選択する。
Android版は、メニューから[設定]→[Mozilla]→[Firefoxについて]→[更新を確認]の順にタップする。または、「Google Play」の「マイアプリ」で、「インストール済みのアプリ」を表示する。
自動や手動で更新した最新版は、ブラウザの再起動後に利用できるようになるので、ブラウザを起動したままでいる方は注意されたい。
(2015/12/16 ネットセキュリティニュース)
【関連URL:モジラ】
・Firefoxでプライベートブラウジング中のデータをよりコントロールできるようになります
http://www.mozilla.jp/blog/entry/10518/
<Firefox 43.0>
・リリースノート(デスクトップ版)
http://www.mozilla.jp/firefox/43.0/releasenotes/
・リリースノート(Android版)
http://www.mozilla.jp/firefox/android/43.0/releasenotes/
・セキュリティアドバイザリ
http://www.mozilla-japan.org/security/known-vulnerabilities/firefox.html
<Firefox ESR 38.5.0>
http://www.mozilla.jp/firefox/38.5.0/releasenotes/
・セキュリティアドバイザリ
http://www.mozilla-japan.org/security/known-vulnerabilities/firefoxESR.html