モジラは27日、Webブラウザ「Firefox」の最新版「44.0」を公開した。対象となるのは、Windows、Mac、Linux、およびAndroid。法人向けの延長サポート版(ESR)「38.6」も公開されている。
最新版では、プッシュ通知の受信(デスクトップ版)やWebページの印刷(Android版)などの新機能がサポートされたほか、計12件の脆弱性が修正されている。修正された脆弱性の重要度は、4段階評価で最も高い「最高」が3件、次に高い「高」2件、「中」6件、「低」1件。悪用されると任意のコードが実行されるおそれのある、危険な脆弱性の修正も含まれている。ESR版では、Firefox 44と同じ「高」の脆弱性2件と、Firefox 43.0.2で修正された「中」の脆弱性1件が修正されている。
それぞれの最新版は自動更新機能を通じて配布されているほか、今すぐ手動で更新することもできる。
■手動での更新方法
デスクトップ版Firefoxの手動更新は、Windowsではメニューボタン「≡」をクリック→下段のヘルプボタン「?」をクリック→表示された[ヘルプ]メニューの[Firefoxについて]を選択する。または、[Alt]キーを押してメニューバーを表示し、[ヘルプ]メニューの[Firefoxについて]を選択する。OS Xでは、Firefoxメニューの[Firefoxについて]を選択する。
Android版は、メニューから[設定]→[Mozilla]→[Firefoxについて]→[更新を確認]の順にタップする。または、「Google Play」の「マイアプリ」で、「インストール済みのアプリ」を表示する。
自動や手動で更新した最新版は、ブラウザの再起動後に利用できるようになるので、ブラウザを起動したままでいる方は注意されたい。
■タブグループ機能の廃止迫る
デスクトップ版のFirefox 4から利用できるようになった、タブをグループ化して管理する「タブグループ機能」が、本バージョンFirefox 44でサポートを終了する。機能が廃止されたFirefox 45への更新時には、タブグループの登録内容が、ブックマークに変換される予定だ。詳しくは下記ヘルプトピック「タブグループ機能は終了します」を参照していただきたい。このトピックの中では、同等の機能が引き続き利用できる、代替アドオンも紹介されている。
(2016/01/27 ネットセキュリティニュース)
【関連URL:モジラ】
<Firefox 44.0>
・リリースノート(デスクトップ版)
https://www.mozilla.jp/firefox/44.0/releasenotes/
・リリースノート(Android版)
https://www.mozilla.jp/firefox/android/44.0/releasenotes/
・セキュリティアドバイザリ
http://www.mozilla-japan.org/security/known-vulnerabilities/firefox.html
<Firefox ESR 38.6.0>
https://www.mozilla.jp/firefox/38.6.0/releasenotes/
・セキュリティアドバイザリ
http://www.mozilla-japan.org/security/known-vulnerabilities/firefoxESR.html
<ヘルプトピック>
・タブグループ機能は終了します
https://support.mozilla.org/ja/kb/tab-groups-removal