アドビシステムズは9日、多数の深刻な脆弱性を修正した「Flash Player」の最新版を公開した。
脆弱性の影響を受けるのは、Windows版とMacintosh版、Google Chrome搭載版の「20.0.0.286」以前のバージョン、Internet Explorer/Edge搭載版の「20.0.0.272」以前のバージョンと、Linux版の「11.2.202.559」以前のバージョン。アップデート後はWindows版とMacintosh版、InternetExplorer/Edge/Google Chrome搭載版が「20.0.0.306」に、Linux版は「11.2.202.569」に更新される。延長サポート版の「18.0.0.326」以前のバージョンにも影響があり、最新の「18.0.0.329」が提供されている。
同社のセキュリティ情報によると、最新版では22件の脆弱性が修正されている。すべてコード実行につながるおそれのある危険な脆弱性なので、速やかにアップデートすることをおすすめする。
システムにインストールされているFlash Playerのバージョンは、下記のバージョン確認ページにアクセスするか、コントロールパネルやシステム環境設定の「Flash Player」の[更新]タブで確認できる。最新版への更新はFlash Playerの自動更新機能を通じて行われるほか、同社サイトからダウンロードすることもできる。
Windows 8.1/10に搭載されているInternet ExplorerおよびEdge用のFlash Playerについては、Windows Updateを通じて最新版が配布されており、自動的に更新される。直ちに更新する場合は、コントロールパネルなどから[Windows Update]を開き、[更新プログラムの確認]をクリックすると確認とアップデートが行える。
Google Chrome用のFlash Playerについては、最新版を同梱した「Google Chrome 48.0.2564.109」が公開されており、こちらも自動的に更新される。自動更新された最新版はブラウザの再起動後に利用できるようになるので、ブラウザを起動したままでいる方は注意したい。直ちに更新する場合は、メニューの[Google Chromeについて]を選択すると、確認とアップデートが行える。Mac版はChromeメニューから、Windows版は右端の≡アイコン→[ヘルプと概要]と進むと[Google Chromeについて]が選択できる。
(2016/02/10 ネットセキュリティニュース)
【関連URL】
・APSB16-04:Security updates available for Adobe Flash Player[英文](ア
ドビ)
https://helpx.adobe.com/security/products/flash-player/apsb16-04.html
・Flash Playerのバージョン確認(アドビ)
http://www.adobe.com/jp/software/flash/about/
・Flash Playerのダウンロード(アドビ)
http://get.adobe.com/jp/flashplayer/
・MS16-022:Adobe Flash Playerのセキュリティ更新プログラム(3135782)(マイクロソフト)
https://technet.microsoft.com/library/security/MS16-022
・Stable Channel Update[英文](Google Chrome Releases)
http://googlechromereleases.blogspot.jp/2016/02/stable-channel-update_9.html