アップルは22日、Mac OS X El Capitan v10.11.4と、Yosemite/Mavericks用の「セキュリティアップデート 2016-002」、Webブラウザの最新版「Safari 9.1」、モバイル端末用OSの最新版「iOS 9.3」を公開した。
■「OS X El Capitan 10.11.4」「セキュリティアップデート 2016-002」
El Capitanで57件(同梱のSafariを除く)、YosemiteとMavericksで22件の脆弱性が修正されている。
各OS X共通のカーネルでメモリー破壊が発生する問題やXMLライブラリ「libxml2」の問題など、任意のコードが実行されるおそれのある深刻な問題の修正が多数含まれている。
アップデートは、自動更新や通知のクリック、または手動で「App Store」を確認する。Appleメニューから[App Store]を選択し、ツールバーの[アップデート]ボタンをクリックすると、利用可能なアップデートが表示される。
<関連URL:アップル>
・About the security content of OS X El Capitan v10.11.4 and Security Update 2016-002
https://support.apple.com/ja-jp/HT206167
■「Safari 9.1」
Webブラウザの最新版「Safari 9.1」では、Webページを描画するレンダリングエンジン「WebKit」やXMLライブラリ「libxml2」の問題など、計12件の脆弱性が修正されている。悪用されると、マルウェア(ウイルス)感染やプライバシー侵害のおそれのある問題が含まれている。
Safariの最新版への更新は、El CapitanはOS Xに同梱。YosemiteとMavericksは、自動更新や通知のクリック、または手動で「App Store」を確認する。Appleメニューから[App Store]を選択し、ツールバーの[アップデート]ボタンをクリックすると、利用可能なアップデートが表示される。
<関連URL:アップル>
・About the security content of Safari 9.1
https://support.apple.com/ja-jp/HT206171
■「iOS 9.3」
同日発表のiPhone SEとiPad Proをサポートする「iOS 9.3」では、いくつかの新機能の追加に加え、OS XやSafariで修正された問題と同じ34件を含む、計38件の脆弱性が修正されている。マルウェア感染やプライバシー侵害につながるおそれのある問題が、多数含まれている。
アップデートの対象となるのは、iPhone 4s以降、Pad 2以降、iPad mini、iPod touch第5世代以降。最新版への更新は、端末の「設定」アイコンから「一般」→「ソフトウェア・アップデート」と進むか、端末をパソコンに接続し、iTunes経由で行う。
なお、最新のiPhone SE、iPad Proとの同期をサポートする「iTunes 12.3.3」が、同日より公開されている。OS X版は「App Store」で、Windows版はiTunesのヘルプメニューにある「更新プログラムを確認」、または同梱の「AppleSoftware Update」で、最新版に更新できる。
<関連URL:アップル>
・About the security content of iOS 9.3
https://support.apple.com/ja-jp/HT206166
(2016/03/22 ネットセキュリティニュース)