アドビシステムズは9日、深刻な脆弱性を修正したPDF閲覧ソフト「Acrobat Reader DC」「Adobe Reader XI」の最新版を公開した。対象は、WindowsおよびMac用のデスクトップ版。
最新版では、メモリー破壊などのコード実行につながる危険な脆弱性3件が修正されている。細工されたPDFファイルを開くと、システムが乗っ取られるおそれがある。
更新後のバージョンは、Acrobat Reader DCの継続トラックが「15.010.20060」、クラシックトラックが「15.006.30121」、Reader XIが「11.0.15」となる。
使用しているバージョンは、Acrobat Reader DCまたはReaderを起動し、[ヘルプ]メニューの[Adobe Acrobat Reader DCについて(または Adobe Reader XIについて)]で確認できる。Acrobat Reader DCのバージョン表記は、「バージョン 2015.xxx.xxxxx」というように、先頭が4桁のリリース年になっている。これは、2桁表記になっている同社のセキュリティ情報の「15.xxx.xxxxx」と同じものだ。
最新版への更新は、[ヘルプ]メニューの[アップデートの有無をチェック]から実行できるほか、同社のサイトから最新のAcrobat Reader DC(継続トラック)をダウンロードすることもできる。継続トラックとクラシックトラックの違いについては、関連URLの「アップデート方法について」をご覧いただきたい。
(2016/03/09 ネットセキュリティニュース)
【関連URL:アドビシステムズ】
・ APSB16-09:Security Updates Available for Adobe Acrobat and Reader[英文]
https://helpx.adobe.com/security/products/acrobat/apsb16-09.html
・Adobe Acrobat Reader DCのダウンロード
https://get.adobe.com/jp/reader/
・アップデート方法について(Windows 版 Acrobat DC/Acrobat Reader DC)
https://helpx.adobe.com/jp/acrobat/kb/cq08061501.html
・アップデート方法について(Mac OS 版 Acrobat DC/Acrobat Reader DC)
https://helpx.adobe.com/jp/acrobat/kb/cq08101140.html