モジラは9日、Webブラウザ「Firefox」の最新版「45.0」を公開した。対象となるのは、Windows、Mac、Linux、およびAndroid。法人向けの延長サポート版(ESR)「38.7」も公開されている。
新版では、ビデオ通話「Firefox Hello」でのタブの共有や、他の端末のタブと同期する「同期タブ」機能の強化などに加え、計22件の脆弱性が修正されている。
修正された脆弱性の重要度は、4段階評価で最も高い「最高」が8件、次に高い「高」7件、「中」6件、「低」1件。悪用されると任意のコードが実行されるおそれのある、危険な脆弱性の修正が含まれている。
ESR版では、Firefox 45と同じ「最高」の脆弱性7件と、「高」3件、「中」2件、「低」1件と、Firefox 40で修正された「最高」1件、 Firefox 43で修正された「高」1件の計15件の脆弱性が修正されている。
それぞれの最新版は自動更新機能を通じて配布されているほか、今すぐ手動で更新することもできる。
デスクトップ版Firefoxの手動更新は、Windowsではメニューボタン「≡」をクリック→下段のヘルプボタン「?」をクリック→表示された[ヘルプ]メニューの[Firefoxについて]を選択する。または、[Alt]キーを押してメニューバーを表示し、[ヘルプ]メニューの[Firefoxについて]を選択する。OS Xでは、Firefoxメニューの[Firefoxについて]を選択する。
Android版は、メニューから[設定]→[Mozilla]→[Firefoxについて]→[更新を確認]の順にタップする。または、「Google Play」の「マイアプリ」で、「インストール済みのアプリ」を表示する。
自動や手動で更新した最新版は、ブラウザの再起動後に利用できるようになるので、ブラウザを起動したままでいる方は注意されたい。
(2016/03/09 ネットセキュリティニュース)
【関連URL:モジラ】
<Firefox 45.0>
・リリースノート(デスクトップ版)
https://www.mozilla.jp/firefox/45.0/releasenotes/
・リリースノート(Android版)
https://www.mozilla.jp/firefox/android/45.0/releasenotes/
・セキュリティアドバイザリ
http://www.mozilla-japan.org/security/known-vulnerabilities/firefox.html
<Firefox ESR 38.7.0>
https://www.mozilla.jp/firefox/38.7.0/releasenotes/
・セキュリティアドバイザリ
http://www.mozilla-japan.org/security/known-vulnerabilities/firefoxESR.html
<ヘルプトピック>
・タブグループ機能は終了します
https://support.mozilla.org/ja/kb/tab-groups-removal