アドビシステムズは11日、深刻な脆弱性を修正したPDF閲覧ソフト「Acrobat Reader DC」「Adobe Reader XI」の最新版を公開した。対象は、WindowsおよびMac用のデスクトップ版。
最新版では、解放したメモリーを再使用してしまう問題やメモリー破壊の問題など、コード実行につながる危険なものも含め、脆弱性92件が修正されている。
更新後のバージョンは、Acrobat Reader DCの継続トラックが「15.016.20039」、クラシックトラックが「15.006.30172」、Reader XIが「11.0.16」となる。
使用しているバージョンは、Acrobat Reader DCまたはReaderを起動し、[ヘルプ]メニューの[Adobe Acrobat Reader DCについて(または Adobe Reader XIについて)]で確認できる。
最新版への更新は、[ヘルプ]メニューの[アップデートの有無をチェック]から実行できるほか、同社のサイトから最新のAcrobat Reader DC(継続トラック)をダウンロードすることもできる。継続トラックとクラシックトラックの違いについては、関連URLの「アップデート方法について」をご覧いただきたい。
(2016/05/11 ネットセキュリティニュース)
【関連URL:アドビシステムズ】
・APSB16-14:Security Updates Available for Adobe Acrobat and Reader[英文]
https://helpx.adobe.com/security/products/acrobat/apsb16-14.html
・Adobe Acrobat Reader DCのダウンロード
https://get.adobe.com/jp/reader/
・アップデート方法について(Windows版Acrobat DC/Acrobat Reader DC)
https://helpx.adobe.com/jp/acrobat/kb/cq08061501.html
・アップデート方法について(Mac OS版Acrobat DC/Acrobat Reader DC)
https://helpx.adobe.com/jp/acrobat/kb/cq08101140.html