アップルは5日、モバイル端末用OSの最新版「iOS 9.3.4」を公開した。対象となるのは、iPhone 4s以降、Pad 2以降、iPad mini、iPod touch第5世代以降。
最新版では、画面表示用のメモリーを管理する「IOMobileFramebuffer」で、メモリー破壊が発生する問題1件が修正されている。悪用されるとシステム権限で任意のコードが実行されるおそれがあり、同社はすべてのユーザーにアップデートを推奨している。
修正された脆弱性は、端末の制限を解除する「脱獄ツール」に使われていたものと見られており、悪質なアプリがインストールされるなどの深刻な事態が憂慮される。iOS端末ユーザーは、直ちに最新版に更新していただきたい。
最新版への更新は、端末の「設定」アイコンから「一般」→「ソフトウェア・アップデート」と進むか、端末をパソコンに接続し、iTunes経由で行う。
(2016/08/05 ネットセキュリティニュース)
【関連URL:アップル】
・About the security content of iOS 9.3.4
https://support.apple.com/ja-jp/HT207026