グーグルは1日、深刻な脆弱性を修正した「Google Chrome 53」の安定板「53.0.2785.89」を公開した。対象となるのは、Windows、MacおよびLinux。
最新版では、デザインが一新され、バックグラウンドで動作するFlashコンテンツのブロックなどのパフォーマンスや安定性、安全性の改善に加え、33件の脆弱性が修正されている。
修正された脆弱性には、Webページを表示するレンダリングエンジン「Blink」で発生するメモリー破壊の問題や、任意のWebサイト上でスクリプトを実行されるおそれのあるユニバーサルクロスサイトスクリプティング(Universal XSS)の問題、PDFを表示するレンダリングエンジン「PDFium」で発生するメモリーがらみの複数の問題など、危険度の高い脆弱性の修正が多数含まれている。
最新版への更新は自動的に行われるほか、メニューの[Google Chromeについて]を選択すると、ただちに最新版の確認とアップデートが行える。Mac版はChromeメニューから、Windows版は右端の≡アイコン→[ヘルプ]と進むと選択できる。最新版はブラウザの再起動後に利用できるようになるので、ブラウザを起動したままでいる方は注意していただきたい。
(2016/09/01 ネットセキュリティニュース)
【関連URL】
・Stable Channel Update[英文](Google Chrome Releases)
https://googlechromereleases.blogspot.jp/2016/08/stable-channel-update-for-desktop_31.html