アップルは25日、Mac用OSの最新版「macOS Sierra v10.12.1」とOS X Yosemite/Mavericks用の「セキュリティアップデート」、Webブラウザの最新版「Safari 10.0.1」、モバイル端末用OSの最新版「iOS 10.1」を公開した。いずれも深刻な脆弱性の修正が含まれている。
■macOS Sierra v10.12.1、Yosemite/El Capitan用「セキュリティアップデート」
macOS Sierra v10.12.1で11件(同梱のSafariを除く)、OS X Yosemite用の「セキュリティアップデート2016-002」で5件、El Capitan用の「セキュリティアップデート2016-006」で6件の脆弱性が修正されている。修正された脆弱性には、細工されたPDFファイルや画像ファイルを開くだけでマルウェア(ウイルス)に感染してしまうおそれのある問題など、深刻なものが含まれている。
アップデートは、自動更新や通知のクリック、または手動で「App Store」を確認する。Appleメニューから[App Store]を選択し、ツールバーの[アップデート]ボタンをクリックすると、利用可能なアップデートが表示される。
<関連URL:アップル>
・About the security content of iOS 10.1
https://support.apple.com/ja-jp/HT207271
■Safari 10.0.1
Webブラウザの最新版「Safari 10.0.1」では、Webページを描画するレンダリングエンジン「WebKit」に含まれる脆弱性3件が修正されている。悪用されると、マルウェア(ウイルス)感染や情報漏えいのおそれがある。
Safariの最新版への更新は、Sierraは最新のmacOSに同梱されている。YosemiteとEl Capitanは、自動更新や通知のクリック、または手動で「App Store」を確認する。Appleメニューから[App Store]を選択し、ツールバーの[アップデート]ボタンをクリックすると、利用可能なアップデートが表示される。
<関連URL:アップル>
・About the security content of Safari 10.0.1
https://support.apple.com/ja-jp/HT207272
■iOS 10.1
モバイル端末用OSの最新版「iOS 10.1」では、macOSやSafariで修正された問題と同じ8件を含む、計12件の脆弱性が修正されている。修正された脆弱性には、細工されたWebサイトやJPEG画像を閲覧するだけでマルウェアに感染してしまうおそれのある、危険な脆弱性が含まれている。
アップデートの対象となるのは、iPhone 5以降、iPad第4世代以降と、iPod touch第6世代以降。最新版への更新は、端末の「設定」アイコンから「一般」→「ソフトウェア・アップデート」と進むか、端末をパソコンに接続し、iTunes経由で行う。
<関連URL:アップル>
・About the security content of macOS Sierra 10.12.1
https://support.apple.com/ja-jp/HT207275
(2016/10/25 ネットセキュリティニュース)