グーグルは13日、「Google Chrome 54」の安定版「54.0.2840.59」を公開した。新機能が追加されたほか、深刻な脆弱性が修正されている。
対象となるのは、Windows、MacおよびLinux。
最新版では、YouTubeで埋め込まれているプレーヤーがFlash Player形式だった場合、HTML5形式のプレーヤーに自動的に置き換えられるようになったほか、主に開発者向けの新機能が追加された。
脆弱性21件の修正も行われており、Webページを表示するレンダリングエンジン「Blink」でユニバーサルクロスサイトスクリプティング(Universal XSS)やヒープベースのバッファオーバーフローが発生する問題、開放したメモリーにアクセスしてしまう問題、URLが偽装されてしまう問題といった、危険度の高いものも含まれている。
最新版への更新は自動的に行われるほか、メニューの[Google Chromeについて]を選択すると、ただちに最新版の確認とアップデートが行える。Mac版はChromeメニューから、Windows版は右端の設定アイコン→[ヘルプ]と進むと選択できる。最新版はブラウザの再起動後に利用できるようになるので、ブラウザを起動したままでいる方は注意していただきたい。
(2016/10/13 ネットセキュリティニュース)
【関連URL】
・Stable Channel Update for Desktop[英文](Google Chrome Releases)
https://googlechromereleases.blogspot.jp/2016/10/stable-channel-update-for-desktop.html