モジラは21日、Webブラウザ「Firefox」の最新版「49.0.2」を公開した。対象となるのは、Windows、Mac、およびLinux。悪用されると任意のコードが実行されるおそれのある、危険な脆弱性の修正が含まれている。
最新版では、Firefox 49に影響する解放したメモリーにアクセスしてしまう問題と、Firefox 48、49に影響するWebコンテンツからキャッシュしたページにアクセスできてしまう問題が修正されている。いずれも重要度が4段階評価で上から2番目に高い「高」に分類されており、前者は悪用されると任意のコードが実行されるおそれが、後者はURLの一部やそれらのページの内容が露呈するおそれがある。
Firefoxの最新版は自動更新機能を通じて配布されているほか、今すぐ手動で更新することもできる。
Windows版の手動更新は、メニューボタン「≡」をクリック→下段のヘルプボタン「?」をクリック→表示された[ヘルプ]メニューの[Firefoxについて]を選択する。または、[Alt]キーを押してメニューバーを表示し、[ヘルプ]メニューの[Firefoxについて]を選択する。macOSおよびOS X版では、Firefoxメニューの[Firefoxについて]を選択する。
自動や手動で更新した最新版は、ブラウザの再起動後に利用できるようになるので、ブラウザを起動したままでいる方は注意されたい。
(2016/10/21 ネットセキュリティニュース)
【関連URL:モジラ】
<Firefox 49.0.2>
・リリースノート
https://www.mozilla.jp/firefox/49.0.2/releasenotes/
・セキュリティアドバイザリ
http://www.mozilla-japan.org/security/announce/2016/mfsa2016-87.html