モジラは14日、Webブラウザ「Firefox」の最新版「50.1」を公開した。対象となるのは、Windows、Mac、Linux、およびAndroid。法人向けの延長サポート版(ESR)「45.6」も公開されている。
最新版では、脆弱性13件が修正されている。修正された脆弱性の重要度は、4段階評価で最も高い「最高」が4件、次に高い「高」が6件、「中」が3件。悪用されると任意のコードが実行されるおそれのある危険な脆弱性の修正も含まれている。
ESR 45.6では、50.1と共通のものも含め「最高」2件、「高」6件、「中」2件の計10件の脆弱性が修正されている。ESR版で修正された脆弱性は、同じエンジンを使用するメールソフトThunderbirdにも影響があり、準備が整い次第「45.6」が公開される予定だ。
それぞれの最新版は自動更新機能を通じて配布されているほか、今すぐ手動で更新することもできる。
デスクトップ版Firefoxの手動更新は、Windowsではメニューボタン「≡」をクリック→下段のヘルプボタン「?」をクリック→表示された[ヘルプ]メニューの[Firefoxについて]を選択する。または、[Alt]キーを押してメニューバーを表示し、[ヘルプ]メニューの[Firefoxについて]を選択する。OS Xでは、Firefoxメニューの[Firefoxについて]を選択する。
Android版は、メニューから[設定]→[Mozilla Firefox]→[Firefoxについて]→[更新を確認]の順にタップする。または、「Google Play」の「マイアプリ&ゲーム」で、「インストール済みのアプリ」を表示する。
自動や手動で更新したデスクトップ版のFirefoxは、ブラウザの再起動後に最新版が利用できるようになるので、ブラウザを起動したままでいる方は注意されたい。
(2016/12/14 ネットセキュリティニュース)
【関連URL】
<Firefox 50.1.0>
・リリースノート(デスクトップ版)
https://www.mozilla.jp/firefox/50.1.0/releasenotes/
・リリースノート(Android版)
https://www.mozilla.jp/firefox/android/50.1.0/releasenotes/
・Firefox 50.1で修正されたセキュリティ脆弱性[英文]
https://www.mozilla.org/en-US/security/advisories/mfsa2016-94/
<Firefox ESR 45.6.0>
https://www.mozilla.jp/firefox/45.6.0/releasenotes/
・Firefox ESR 45.5で修正されたセキュリティ脆弱性[英文]
https://www.mozilla.org/en-US/security/advisories/mfsa2016-95/