内閣サイバーセキュリティセンター(NISC)は15日、インターネットの安全を学ぶためのハンドブック「ネットワークビギナーのための情報セキュリティハンドブック」を公開した。2月に第1章のみを公開していた同書の完成版で、楽しみつつ最新情報を学べる内容となっている。
今年2月の公開時は、「プロローグ」と「第1章」のみで32頁の小冊子だったが、今回公開された完成版は第5章まで増え、「エピローグ」「用語集」「関連サイト一覧」「索引」も含めて全154頁の長編となった。といっても、簡潔な文章に親しみやすいイラストが多用されているので、ストレスなく一気に読めてしまう。第1~5章の構成は次の通りで、興味ひかれたところからクリックしてみてはいかがだろう。
第1章 基本のセキュリティ~ステップバイステップでセキュリティを固めよう!:4つのポイントでセキュリティを守る/環境を最新に保つ、セキュリティソフトを導入する/複雑なパスワードと多要素認証で侵入されにくくする/攻撃されにくくするには、手間(コスト)がかかるようにする/心の隙を作らないようにする(対ソーシャルエンジニアリング)
第2章 セキュリティを理解して、ネットを安全に使う:パスワードを守る、パスワードで守る/通信を守る、無線LANを安全に利用する/ウェブを安全に利用する、暗号化で守る/メールを安全に利用する、暗号化で守る/データファイルを守る、暗号化で守る
第3章 スマホ・パソコンのより進んだ使い方やトラブルの対処の仕方:スマホのセキュリティ設定/パソコンのセキュリティ設定/屋外・海外でのネットワーク利用/それでも攻撃を受けてしまったときの対処
第4章 被害に遭わないために、知らない間に加害者にならないために:攻撃者に乗っ取られるとこんなことが起こる/サイバー関連でやってはいけないこと
第5章 自分を守る、家族を守る、災害に備える:SNSやネットとのつきあい方、守り方/デジタルテクノロジーで家族を守る/大災害やテロに備える
災害時に情報をどう活用するか等について実態に即して解説した第5章や、最後の「エピローグ 来たるべき新世界」から読み始めるのもお勧めだ。パスワードの設定や無線LAN、スマホやパソコンのより進んだ使い方などは必要に応じて読み返し、実践につなげたい。
(2016/12/20 ネットセキュリティニュース)
【関連URL:内閣サイバーセキュリティセンター】
・「ネットワークビギナーのための情報セキュリティハンドブック」について
http://www.nisc.go.jp/security-site/handbook/index.html
・ネットワークビギナーのための情報セキュリティハンドブック[PDF]
http://www.nisc.go.jp/security-site/files/handbook1-0131.pdf