モジラは20日、Webブラウザ「Firefox」の最新版「53.0」を公開した。対象となるのは、Windows、Mac、Linux、Android。移行期の法人向け延長サポート版(ESR)については、バージョン52系の「52.1.0」と45系の「45.9」が公開されている。
最新版では、4段階評価で最も高い「最高」が8件、次に高い「高」20件、「中」7件、「低」4件の計39件の脆弱性が修正されている。悪用されると任意のコードが実行されるおそれのある、メモリーがらみの危険な脆弱性が修正されているほか、Android版でローケーションバー(アドレスバー)が偽装される問題も修正されている。
ESR 52.1.0では、53.0と共通の「最高」8件、「高」20件、「中」5件の計33件の脆弱性が修正されている。ESR 45.9では、53.0と共通の「最高」6件、「高」17件、「中」2件の計25件の脆弱性が修正されている。
それぞれの最新版は自動更新機能を通じて配布されているほか、今すぐ手動で更新することもできる。
デスクトップ版Firefoxの手動更新は、Windowsではメニューボタン「≡」をクリック→下段のヘルプボタン「?」をクリック→表示された[ヘルプ]メニューの[Firefoxについて]を選択する。または、[Alt]キーを押してメニューバーを表示し、[ヘルプ]メニューの[Firefoxについて]を選択する。OS Xでは、Firefoxメニューの[Firefoxについて]を選択する。
Android版は、「Google Play」の「マイアプリ&ゲーム」で、「アップデート」を表示する。
自動や手動で更新したデスクトップ版のFirefoxは、ブラウザの再起動後に最新版が利用できるようになるので、ブラウザを起動したままでいる方は注意されたい。
(2017/04/20 ネットセキュリティニュース)
【関連URL】
<Firefox 53.0>
・リリースノート(デスクトップ版)
https://www.mozilla.jp/firefox/53.0/releasenotes/
・リリースノート(Android版)
https://www.mozilla.jp/firefox/android/53.0/releasenotes/
・Firefox 53 で修正されたセキュリティ脆弱性
http://www.mozilla-japan.org/security/announce/2017/mfsa2017-10.html
<Firefox ESR 52.1.0>
・リリースノート
https://www.mozilla.jp/firefox/52.1.0/releasenotes/
・Firefox ESR 52.1 で修正されたセキュリティ脆弱性
http://www.mozilla-japan.org/security/announce/2017/mfsa2017-12.html
<Firefox ESR 45.9.0>
・リリースノート
https://www.mozilla.jp/firefox/45.9.0/releasenotes/
・Firefox ESR 45.9 で修正されたセキュリティ脆弱性
http://www.mozilla-japan.org/security/announce/2017/mfsa2017-11.html