アドビシステムズは13日、「Flash Player」と、Windows版「Shockwave Player」の最新版を公開した。どちらも深刻な脆弱性が修正されている。
■Flash Player
Windows版、Macintosh版、Google Chrome搭載版、Linux版の「26.0.0.126」と、Internet Explorer/Edge搭載版の「26.0.0.120」が公開された。アップデートの緊急度は4段階中最も高い「クリティカル」。優先度はLinux版を除き、最も高い「1」で、直ちにアップデートすることが推奨されている。
最新版では9件の脆弱性が修正されている。すべて、コード実行につながるおそれがある深刻なもので、悪用されるとシステムを乗っ取られてしまうおそれがある。
システムにインストールされているFlash Playerのバージョンは、下記のバージョン確認ページにアクセスするか、コントロールパネルやシステム環境設定の「Flash Player」の[更新]タブで確認できる。最新版への更新はFlash Playerの自動更新機能を通じて行われるほか、同社サイトからダウンロードすることもできる。
Windows 8.1/10に搭載されているInternet ExplorerおよびEdge用のFlash Playerについては、Windows Updateを通じて最新版が配布されており、自動的に更新される。直ちに更新する場合は、コントロールパネルなどから[Windows Update]を開き、[更新プログラムの確認]または[更新プログラムのチェック]をクリックする。
Google Chromeに搭載されているFlash Playerについては、自動更新機能を通じて最新版が配信される。すぐに更新したい場合には、コンポーネント画面を開いて「Adobe Flash Player」の[アップデートを確認]ボタンを押す。コンポーネント画面は、アドレスバーに chrome://components と入力してEnterキーをクリックすると開く。
・APSB17-17:Security updates available for Flash Player[英文](アドビ)
https://helpx.adobe.com/security/products/flash-player/apsb17-17.html
・Flash Playerのバージョン確認(アドビ)
http://www.adobe.com/jp/software/flash/about/
・Flash Playerのダウンロード(アドビ)
https://get.adobe.com/jp/flashplayer/
■Windows版Shockwave Player
最新版「12.2.9.199」が公開された。アップデートの緊急度は4段階中最も高い「クリティカル」。優先度は3段階中2番目に高い「2」で、早めのアップデートが推奨されている。
最新版では、コード実行につながるおそれのある脆弱性1件が修正されている。
最新版は、下記の「Shockwave Playerのダウンロード」ページで入手できる。Shockwave Playerは、同社のオーサリングソフト「Director」で作成されたコンテンツを再生するプレーヤー。日本国内では、Flashコンテンツのようには普及していないため、インストールされていないパソコンも多い。
Shockwave Playerがインストールされているかどうかは、下記の「Adobe Shockwave Playerのテストページ」で確認できる。このページのShockwave Playerのボックスでアニメーションが再生されない場合は、Shockwave Playerがインストールされていないので、新たにダウンロードしたりアップデートを行ったりする必要はない。
・APSB17-18:Security update available for Shockwave Player[英文](アドビ)
https://helpx.adobe.com/security/products/shockwave/apsb17-18.html
・Adobe Shockwave Playerのテストページ(アドビ)
https://www.adobe.com/jp/shockwave/welcome/
・Shockwave Playerのダウンロード(アドビ)
https://get.adobe.com/jp/shockwave/
(2017/06/14 ネットセキュリティニュース)