グーグルは7日、「Google Chrome 63」の最新安定版「63.0.3239.84」を公開した。対象となるのは、Windows、Mac、およびLinux。Android版の公開も前日にアナウンスされており、Google Playを通じて順次更新できるようになる。
最新版では、開発者向け機能の強化やパフォーマンスの改善などに加え、37件の脆弱性が修正されている。修正された脆弱性には、マルウェア(ウイルス)感染に悪用されるおそれのあるメモリーがらみの問題など、危険度の高い脆弱性が複数含まれている。特に同社が開発している通信プロトコルQUIC(Quick UDP Internet Connections)で範囲外のメモリーに書き込んでしまう問題は、危険度の最も高い脆弱性と評価されている。
最新版への更新は自動的に行われるほか、メニューの[Google Chromeについて]を選択すると、ただちに最新版の確認とアップデートが行える。Mac版はChromeメニューから、Windows版は右端の設定アイコン→[ヘルプ]と進むと選択できる。
最新版はブラウザの再起動後に利用できるようになるので、ブラウザを起動したままでいる方は注意していただきたい。
(2017/12/07 ネットセキュリティニュース)
【関連URL】
・Stable Channel Update for Desktop[英文]
https://chromereleases.googleblog.com/2017/12/stable-channel-update-for-desktop.html
・Chrome for Android Update[英文]
https://chromereleases.googleblog.com/2017/12/chrome-for-android-update.html